2013/03/14

頭の中(2)

今朝は糸のように細い雨が降っています。

毎朝必ず決まってすることがあります。前日焙煎した珈琲を淹れて試飲します。時には4杯ぐらいたて続けに飲むことになりますが、今朝は「ブラジル」と「ブレンド」でした。現在の焙煎は理想の域に達しています。もちろん自分にとっての理想です。
思ったように焙煎して、思ったような香り、味が実現できた喜びは、なんとも言えません。それを毎朝体験してるわけですから、幸せなんだろうなと思います。こんな日常の些細な幸せが大切だと思います。

このところ、数日間撮影に没頭していました。

突然新しいテーマが起き上がってきたので、それを確かめずにはいられません。
僕にとって写真はなくてならないものです。
何でそれほど写真が面白いかというと、写真には必ず被写体が存在してるからです。
そして目の前にある被写体の表層を見つめていると、自分のイメージと深く関われるからです。
被写体は本来僕とは無関係に存在しています。無関係ということにとても惹かれます。
自分のイメージから出発して物事を考え始めると、自分のイメージを超えることは難しい。あくまでも自分の世界の中での出来事になってしまいます。

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2013/03/05

続・タヌキ

たった今、庭の、とある場所にタヌキを埋葬しました。

保健所に連絡して処分してもらうことも考えたのですが、僕の誕生日に僕の目の前で行き倒れた、というのは、何かの縁ではないかしら、ゴミのように処分されるのではかわいそう、という意見を入れて、庭に穴を掘って埋めることにしました。
はじめは塀際のあまり見えない場所に、と思ってスコップを使って掘り出したのですが、上に花を植えたいと家内が申すので縁側からよく見えるツツジの脇に穴を掘りました。
我が家には野良猫がしょっちゅう出没します。彼らが興味を持って掘り返したりしないように、身体のサイズの割には結構深く掘りました。

まだあまり硬直化もせず、よく見ると可愛い顔です。
痩せ細っているくせに、猫に比べて案外重く感じられました。

土をかけながら、家内が言います。
「この2日間、庭で見知らぬウンチがしてあったのは、きっとこの子だわ」
掃除をした時に全く臭くなかった、と言います。
僕はその話を聞いて、ウンチにも見知らぬ奴とよく見かける奴がいるんだと知って、ちょっと驚きました。それと、掃除の時に臭いを嗅ぐのだろうか、と疑問に思ったのですが、深刻な顔をして土をかけてる家内の顔を見て、質問は控えました。

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2013/03/04

タヌキ

写真[1]

このところギャラリートークが続きました。
2/17は、デザイン界で最も有名な高校と言ってもいいと思う、神奈川工業高校図案科卒業生達が主催する「ZUAN図案」の会、そして2/23は、北鎌倉の東慶寺さんから頼まれて、愛好家の皆さんを前に少しだけ写真の話をしました。
僕の話がどれだけ役に立つかわかりませんが、今後の写真撮影に参考になればと思います。

今日は写真のことを思いつくままに書いてみようと思っていたら、思わぬことが起こりました。

鎌倉市観光協会主催の公募写真展に応募された写真をセレクトしている最中、カチャッとドアを開けて家内が近づいて来るなり僕の腕を引っ張ります。「なに?」と尋ねても答えません。家内がこんな雰囲気になる時はだいたい決まっています。動物に関することに違いありません。「はは~ん、さては家の猫であるネコジが何かしたのかな?」と思っていたら、庭の入り口横まで僕を連れて行きます。そして泣きべそ顔で地面を指差しています。
指されたところを見ると、動物が倒れています。
アライグマかハクビシンか、と思ってよく見たらタヌキの顔でした。

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