2012/11/28

「升たか 作陶展」始まる。

A

昨日、「升たか 作陶展」に出品する作品を拝見しました。

今回展示する作品は、昨年と大きく違って、オブジェが8点あります。
人物像が6点、昆虫らしき像1点、あとの1点は何と言ったらいいか、顔でもなく、形を表現したものでもなく、「手が動いているうちにこうなった」とでも言ったらいいのでしょうか、思わず立ち止まってしみじみ見たくなる「もの」です。
すべてが繊細な色使いで出来上がっていますが、印象は強烈です。
升さんの心の内側を覗くような、作陶家のプライバシーに触れるような気がしました。

僕がここで何か言葉を使って説明すると、升さんから「いや、違うんだなあ」と言われそうなので、解説は止めておきます。
どちらにしても、あまりお目にかかれない、不思議な作品です。
なかなか興味深いものですよ。ぜひ見に来てください。

オブジェ以外に、器、皿など、日常の愛用品としての作品ももちろんあります。

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2012/11/02

菊ひとり、菊ふたり。

ホントにホントに、時は過ぎ去るのが速い。
あらためて思います。

B

木彫家瀧本光國さんとの二人展も、10/17日に始まり、20日にギャラリートークも終え、29日に無事終了しました。来廊された多くの方に心からお礼を申し上げます。ギャラリートークは、立ち見が出るほど盛況でした。木彫家との二人展は今までにない初めての試みでしたが、僕には面白い経験でした。
今回の展示に関して、印象深いことがいくつかありましたが、極めつけは、神奈川新聞の湘南版に載った記事でした。
「現代美術に新風を 鎌倉 木彫家と写真家二人展」
と題した文章です。

A

とても好意的に取り上げていただいた記事で、ありがたかったのですが、文中、こんな記述がありました。
「・・・瀧本さんの大型の木彫と、その近くに飾られた白と黒のコントラストで表現された十文字さんのモップの写真は、・・・」
記者がモップと思った作品は、実は菊の花なんです。
今回のDMに使った写真です。
何人かの方から「ハタキ?モップ?ホーキ?」と尋ねられたので、この記事を書いた記者が悪いわけではありません。何を写したのか、すぐには解りにくい写真なのでしょう。

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2012/10/12

二人展の作品(4)

「時間や空間を切り捨てながら自分の感じた世界を表現するのは嫌だな」と思ったのが、僕の写真の始まりでした。

優れた写真と評価されているものは、僕の思いと逆で、余分だと思う空間は、なるべく明確に切り捨てて、決定的と思われる瞬間にシャッターを切る。写真家の個性が強烈に発揮されているものが良い、とされていました。土門拳さんの写真は、誰が何と言おうと土門さんの世界です。本人の言葉で言わせると「鬼が撮った」というような意味のことをおっしゃっていたと記憶しています。確かに作家の思想や好みや、強烈な個性は作品から感じ取れます。土門ファンとしては、文句ありません。僕も土門さんの生き方が好きです。

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