2020/08/06

1970年代の作品(2)

水中ヌード 1971年

1971年4月、24歳で写真家としてデビューした。といっても仕事のあてはまったく無かった。生活も逼迫していたが、何故か根拠のない自信だけはあった。チャンスさえあれば、今までにない作品を撮ることが出来ると思っていた。今考えても不思議なくらい自信満々だった。数ヶ月経った頃、相前後してマガジンハウスの編集者椎根大和さんと、集英社の編集者小田豊二さんから仕事の依頼が来た。今回アップした写真は、集英社『週刊プレイボーイ』の巻頭ヌードグラビアのために撮影した作品です。

小田さんから声がかかるまで、ヌード撮影の経験は無かった。女性経験も貧しかったし、そもそも、女性の身体的な美しさを表現するには、多分に被写体に依存しなければならず、写真家になったばかりの新人に、女性の性的な魅力を表現するのは無理と諦めていた。そのかわり、それまであまり見たことないヌード写真なら撮れるかもしれない、と考えた。全裸でありながら必死になる状況を作り出せば興味深い写真、面白い写真になるのではないかと思った。

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2020/08/04

1970年代の作品から(1)

水中ヌード 1971年

3月からコロナの影響で、仕事のキャンセルが続き、また外出自粛要請のおかげで自然と自由になる時間が増えた。この機会に、かつてフィルム撮影した作品をデータ化することに決めた。
といっても、写真家になってから今年で49年、初めての作品から50年を経た。空調の効いた室内で保管していたけど、経年劣化が激しい。1970年代当時、私が使ったカラーフイルムは35mmサイズは「コダクローム」、ブローニーは「エクタクローム」だった。あらためてチェックしてみると、「エクタクローム」の劣化が激しい。湿気の多い環境にモロ影響され、コマにによってはカビが広がり、色ヌケが激しく、殆どのフイルムはマゼンタ色だけが残る状態。

まず選んだフイルムを出来る限りクリーニングし、スキャンした画像データをフォトショップで現像し保存することにした。
私はもちろんフイルムで写真を覚えた世代なので、PCで作品をデータ化することには少し抵抗があった。しかし、フイルムで保存するには環境問題で限界があるのと、量が多過ぎて、事務所の空間では無理。

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2020/04/23

写真と珈琲のバラード(48)

写真を撮っていて思うのは、自然はいつも厳しくて正しい。理不尽だと感じたらそれは人間に問題がある。自然は冗談を受け付けないし、常に真面目だ。

世界はウィルスで非常事態に陥ってる。

未曾有の事態とか言う人もいるが、少しでも人類の歴史を眺めたら、現在の状況はそれほど珍しい非常事態ではない。100年に1度くらいの割合では訪れる災難でしょう。これで収束に向かえばいいが、ここからさらなる災禍が重ならないとも限らない。

コロナ感染がある程度終息してからも問題は続く。
コロナ以前に戻ることはあり得ない。
危惧することの一つは、反省から始まる人々の心情の変化だ。経済と効率を優先する現状の間違いを悟ったとして、その修正する矛先を大衆が納得しやすい方向に早急に傾いていくことだ。最も起こりやすいのは政府の統制です。本当は違うかもしれないと思いつつも、非常事態だからやむを得ないと思わせる事態に進んでいくことです。


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