2022/10/06

「春小袖/雑誌流行通信/1980年」

春小袖/雑誌流行通信/1980年

ギャラリー展示作品の内

「春小袖/雑誌流行通信/1980年」

1980年、雑誌『流行通信』から連絡あり、着物をテーマに写真を撮ることになった。

コーディネーター、着付師の江木良彦さんとは既に複数回現場をご一緒して、仕事ぶりはよくわかっていた。他人に着せてもらった着物と自分で着た着物はどこか雰囲気が違う。江木さんの着物は自分で着たようなサラリとした日常感がある。

さて、どのような写真にしようか考えていた。
普段の生活から着物が離れてしまったのは残念だが、そのかわり、わざわざ着物を着たい時というのがある。

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2022/09/29

「日本の女/雑誌流行通信/1981年」

日本の女/雑誌流行通信/1981年

ギャラリー展示作品の内

「日本の女/雑誌流行通信/1981年」

アートディレクター鬼澤邦さんから、雑誌『流行通信』で「日本の女」というテーマで写真を撮らないか、の誘いがきた。

ちょうどその頃、玉井敬友さんのシアタースキャンダルで公演された「少女阿部定」を観て、主演の高杉かほりさんに魅入られた。撮影をお願いすると快諾してくれた。

もしも美しさを超えることが出来たなら、それは狂おしさに繋がっていくのではないだろうか。
高杉かほりさんの魅力を説明する適切な言葉が見つからない。骨が見える美人というか、SMを遊んでしまう思い切りのいい妖しさをなんとか写真に定着したかった。

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2022/09/29

宿愚連若衆艶姿(ヤサグレテアデスガタ)/パルコ広告/1980年」

宿愚連若衆艶姿/パルコ広告/1980年

ギャラリー展示作品の内

「宿愚連若衆艶姿/パルコ広告/1980年」

アートディレクター石岡瑛子さんからパルコの広告撮影の仕事がきた。
石岡さんはこの時点ですでにアイデアがあり、ニューヨーク在住のあるアーティストが作る被り物を使って広告を作りたい、だった。

後日、私を含めたスタッフがニューヨークへ到着すると、先乗りしていた石岡さんから被り物のスケッチを見せられた。豚や犬などを擬人化した動物の頭の被り物で、私はそれを見て面白いCMが出来るだろうと想像した。

ところが撮影本番二日前に、突然石岡さんから呼び出され「アーティストからキャンセルされた、この仕事は成立しないかも」と伝えられた。
本人から送られてきた手紙を見ると、そこには日本の企業に打撃を与える趣旨の内容が書かれていた。
続いて「十文字ならどうする?」と言われ、ご自分はトイレに閉じこもってしまった。

時々トイレから出て、部屋の中を歩きまわりながら国際電話でクライアントに事情を説明されていた。
「どうする?」と問われた私は、ニューヨークへ来てからのことを思い返していた。

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