写真と珈琲のバラード(15)
明けましておめでとうございます。
2017年が始まりました。皆さまはどのような正月の過ごし方でしたか。私は元旦から昨日(8日)まで、休みなしのカフェマスターをやっていました。連日、ひたすら珈琲を淹れ、朝、夜は焙煎の繰り返し。明日から北陸へ撮影行ですから今日は久しぶりに休みをいただいて、撮影の準備や買い物です。
昨日からは天候が崩れましたが、元日から連日好天が続き、珈琲を飲みに立ち寄られるお客様が引きも切らずの展開でした。
明けましておめでとうございます。
2017年が始まりました。皆さまはどのような正月の過ごし方でしたか。私は元旦から昨日(8日)まで、休みなしのカフェマスターをやっていました。連日、ひたすら珈琲を淹れ、朝、夜は焙煎の繰り返し。明日から北陸へ撮影行ですから今日は久しぶりに休みをいただいて、撮影の準備や買い物です。
昨日からは天候が崩れましたが、元日から連日好天が続き、珈琲を飲みに立ち寄られるお客様が引きも切らずの展開でした。
私は20歳の時に偶然のきっかけから写真家になろうと決心して、横浜から東京に出て来ました。24歳で独立したのですが、それまでの4年間で、目にしたあらゆる種類のカメラ機材の使い方を覚えました。当時はフィルムでしたから、使用するフィルムのサイズ、種類によってカメラも違います。4×5インチ、8×10インチのフィルムサイズを使う、いわゆる大型カメラは、この世界に入るまでは触ったこともありませんでした。レンズによって味が違う、というのも驚きでした。レンズの切れ味やボケ味、全体のトーンのディテールが微妙に違うのは暗室作業を体験することでよりリアルに確認出来ました。
連日、暗室に籠って次回刊行予定の写真集『常ならむ』に掲載する作品を焼いていますが、今朝は、ちょっと気分転換のために珈琲について書いてみます。
写真も面白いですが、珈琲の焙煎もなかなか面白い。何が面白いのかというと、不確定要素があまりに多く、毎回発見があり、小さな驚きの連続です。大きな驚きはたまに体験するので充分ですが、連日のように小さな興奮を味わうことが出来るのは幸せだと思います。何しろ手元に来た生豆がどのような環境を経験して来たのか、そのロットによって違うのですから、厳密に言うと基準がありません。条件の違う素材に立ち向かって、それぞれを一定のレベルに持って行くには、自分なりに工夫した約束事が必要です。
珈琲の焙煎は生豆を焼くことですが、この焼き方によって、香り、口当たり、味、喉越し、ヌケ、残り香などの要素は全く異なってきます。一つ一つの要素に自分の理想を決め、そのために何をどうすれば良いかを実践努力するわけです。写真もそうですが、何事も自分なりの発見が大事です。
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