2015/03/19

サンフランシスコ ロケ最終日

現在、カリフォルニア州オークランドのホテル、HILTON GARDEN INN 8階の部屋でこれを書いています。
時間は現地時間で早朝4:30です。
撮影の仕事で来たのですが、一昨日無事終了しました。
天気予備のためにとっておいたスケジュールが昨日でしたので、一日オフの時間が出来たのです。
今回の仕事は、ロケハンのために3/4~8日まで滞在し、一旦帰国して別の撮影を片付け、3/13日の深夜、正確には3/14日午前0:20分に、羽田からサンフランシスコに再び入りました。
幸い天気にも恵まれ、一昨日の17日に撮影は無事に終わったのです。

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2015/03/12

多摩美術大学最終講義(10)続・身体、目隠し写真

写真を撮る際に必要な要素の一つに、「身体的な感覚」があると思います。
ここで言う「身体的な感覚」とは、運動神経に近い分野と生理的な趣向に近い分野と、大きく2種類に分けられる。
どちらにも共通しているのは、思考で判断した行為に基づかないってことです。
いわゆる知識や比較が決断の引き金にならずに、学生達にはもっと速度のある本能的な感覚を体験してほしいと思っています。
写真の授業の中で「身体的な感覚」の実感をどうやって体験してもらうのか、悩ましいところです。
「見えない状態で写真を撮る」のは、私の授業の中でも大事なカリキュラムです。

学生には広いグラウンドに出てもらいます。
まずグラウンドに直線を引きます。
学生達をA,B二組に分け、A組は一定の感覚を空け、グラウンドに引いた直線に沿って一列に並びます。
目の前に三脚を立て、カメラをセットしたら、自分の目の前の直線にフォーカスを合わせます。
B組は、引いた直線の延長線上の離れたところに並んで立ちます。
これで準備完了。
A組は三脚にカメラを設置し、目の前の直線にレンズのフォーカスを合わせた状態で待ちます。
グラウンドに引いたライン上をB組の学生は一人づつ順番に全力疾走します。

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2015/03/04

多摩美術大学最終講義(9)「身体」

大学での講義も「光」「顔」と続いて、第3クールに入ると「身体」の話になります。

まず、学生全員に立ってもらい、普段歩いてる普通のスピードで真っ直ぐ歩かせます。
次に同じ場所から再び歩いてもらいます。前回よりゆっくりと。
「何か感じることがありますか?」
学生は何を質問されてるかわかりませんからシーンとしています。
次に、前回よりもさらにゆっくり歩いてもらいます。
超スローモーションですね。
ここで再び質問
「何か感じたことがありますか?」
学生はまだキョトンとしています。
私が超スローモーションで歩く動作を全員の前でやってみせます。

① 肩幅の広さで両足を揃えて立ちます。重心は左右の真ん中に。
② 第一歩を右足から出すためには、何をしなければならないか?
学生に問いかけます。
ここで、勘のいい学生は、私が何を伝えようとしたかわかります。
③ 第一歩の右足を前に出すには、重心を左足に写してからでないと動くことは出来ません。
つまり、前に進むための第一歩を出す前に、自由になることが必要なのです。
当たり前だと思われるかもしれませんが、ただ歩くだけでもよくよく観察すると、思わぬ発見があります。実際に自分でやってみるとよくわかります。
動く前に自由である重要性を感じ取っていただきたい。

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