2009/09/20

完パケを納品

昨日(19日)で「おわら 風の盆」の編集が終了。

この1週間は収録した「おわら」を聞きまくり、撮影した映像を何度も見返した。

八尾の人たちの「おわら」を愛する気持ちに少しでも近づき、そのうえで、「おわら」を体験した僕の情感が反映された作品にしたかったのです。

撮影に臨む以前に考えていたことは、FIXの映像を主にした作品にしないこと。出来れば手持ちで移動しながら撮影できないかと思っていました。理由は、「おわら」の「町流し」のゆったりしたテンポについて歩きたかったからです。それに、人間の眼で見た映像に近い画像にしたかったのです。それなりの揺れは必要条件だと思っていました。ただし、極端な揺れ、ぶれは駄目です。撮影方法を探るために事前にテストを重ねました。ドーリーのレール移動、カメラカー、三輪自動車、電気自動車、乳母車、車いす、などは現場の条件に合わず却下。必然的に残された方法は、ステディカム、ジャイロ、それに、カメラ本体で機能するスタビライザーを活用した撮影のどれかになった。
ステディカムを使用するかどうかは最後まで迷いました。もし、ステディカムだとオペレーターも一緒に呼ばなければならないし、僕自身が撮影者であることにこだわりたいので結局採用しませんでした。結果、手持ち用のジャイロとスタビライザーを組み合わせた方法になりました。

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2009/09/14

おわら「風の盆」の編集

9月5日「FACES」写真展のオープニングが終わった直後から、気持ちを「おわら・風の盆」の編集に切り替える。

全体の構成は時間軸に沿っての進行になるだろうと想像し、幾つかのプロットを考えた。
最も心が動いた場面は何かといえば、やはり夜中の「町流し」です。

富山県八尾は11の町から成り、今回の撮影はその中の鏡町、東町という2町を主に撮影しました。2町を選んだいきさつは、「越中おわら節保存会」を訪ねて行った時にお会いした古川部長が鏡町に住まわれていたことが大きな理由です。古川さんは三味線の名手であり、その折、同じく東町の三味線を代表する吉田さんにもお会いしました。今から思うと、鏡町、東町に集中できたのは幸運だったと思います。

「おわら」節は民謡でありますが、日々、少しずつ変化を遂げていってるように感じます。ベースになる音律は同じでも、それぞれの町が独自に研鑽を重ね、地方さんの弾き方、歌い手さんの節まわし、踊り手のふりなどに、各町独特の個性が現れています。八尾の人たちの「おわら」を愛する深い気持ちが、歌や踊りをさらなる深みへと向かわせ、各町それぞれに微妙な違いを生じさせているのでしょう。その中でも「鏡」「東」の2町はそれぞれ被写体として、ふさわしい個性を備えていました。具体的には完成した作品をご覧いただきたい。

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2009/09/07

オープニング会場でのヴィンテージプリント

IMG_4640

昨日(9/5)、「FACES」展、無事オープン。

ギャラリーの場所が日本橋にあるビルの地下なので、展示スペースは階段を下りて行くことになります。
その階段の片側には、上から下まで、いただいたお祝いの花が並びました。
お花ももちろん嬉しいのですが、多くの人が来てくれたのが何より嬉しいです。
皆さん、お忙しい方々ばかかりなので、自分の出不精な性格を考えると、恐縮してしまいます。

DSCN1212

ささやかですが、展覧会のオープニングパーティーをやるのは、普段なかなかお会いできない人に会えるので、いいものです。それに、必ず何人かの新しい方に出会えるのも楽しみなのです。

昨日は、僕にとって、特別な出会いがありました。

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