似絵(にせえ)
9/18日、「劇顔」と「FACES」展がオープン。
場所は多摩センター駅から5分にある多摩美大美術館。
写真はやはり壁に掛けるとよく見える。
出来が良く見える、という意味ではなく、テーブルに置いて見たのと違った印象になる。
いつもそう感じるけど、それって何故だろう。
水平に置かれた作品は斜めの角度から見ることになるから、何かがきちんと見えていないんだね。
正対する、というのは受け止めるために必要な行為だと思う。
特に、顔に関していうと、撮影する際には、まずはじめに正面の位置から見なければいけない。
横顔が魅力的な人も多いけど、それでも、正面顔を見ることから出発したいんだ。
しかし、あらためて考えてみたら、写真を撮る、という理由があるから人の真っ正面に立てるけど、そうでなかったら、人と正対するのはなかなか難しいし,勇気がいる。
もしも俳優の高倉健さんと初めてお会いして、カメラもなく手ぶらで正面から顔を凝視する、なんてことができたとしたら、そいつは度胸ある行為だと思う。
別に高倉さんを例にするまでもないけど、以前、実際に高倉さんを撮影した時に本当にそう思った。
「カメラがなかったら、ここまでマジマジと顔を見つめられないだろうな」と。
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