2010/09/23

似絵(にせえ)

9/18日、「劇顔」と「FACES」展がオープン。
場所は多摩センター駅から5分にある多摩美大美術館

写真はやはり壁に掛けるとよく見える。
出来が良く見える、という意味ではなく、テーブルに置いて見たのと違った印象になる。
いつもそう感じるけど、それって何故だろう。
水平に置かれた作品は斜めの角度から見ることになるから、何かがきちんと見えていないんだね。
正対する、というのは受け止めるために必要な行為だと思う。
特に、顔に関していうと、撮影する際には、まずはじめに正面の位置から見なければいけない。
横顔が魅力的な人も多いけど、それでも、正面顔を見ることから出発したいんだ。

しかし、あらためて考えてみたら、写真を撮る、という理由があるから人の真っ正面に立てるけど、そうでなかったら、人と正対するのはなかなか難しいし,勇気がいる。
もしも俳優の高倉健さんと初めてお会いして、カメラもなく手ぶらで正面から顔を凝視する、なんてことができたとしたら、そいつは度胸ある行為だと思う。
別に高倉さんを例にするまでもないけど、以前、実際に高倉さんを撮影した時に本当にそう思った。
「カメラがなかったら、ここまでマジマジと顔を見つめられないだろうな」と。

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2010/09/18

ここ数日

今日は9/16日、数日前からやっと涼しくなってきました。

季節の過ごしやすさとはうらはらに、昨日15日はある意味、僕にとって大変な日だったので、ちょっと思い出しながら書いてみます。

まず、前々日からほとんど眠れない夜を過ごしていました。

9/13日は撮影で京都に滞在していたのですが、夕方ごろから断続的に歯が痛み出したのです。
夕食はスタッフと一緒だったのと、それほどの痛みではなかったので、我慢して食べたのですが、ホテルの部屋に戻った頃から激しく痛み出しました。
夜が更けるにしたがって痛みはますますひどくなり、フロントに電話して、深夜に開いている薬局はないか、訊ねるほどでした。
とてもベッドに横になる気分になれず、結局朝まで立ったり座ったりして過ごしました。

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2010/09/05

写真展のプリント(2)

新しいベルゲールがどうして気に入らないかというと、古いベルゲールのペーパーをストックしていたので、同じ現像液でプリントし、比較したのです。
結果を簡単にいうと、新しいベルゲールは黒の色味が薄く暗部のグラデーションの再現性に品格が感じられません。黒の色調に厚みがないのです。
現像液を変えれば、また違う結果がでるかもしれません。
このへんは、好みの問題でもあるので、良いか悪いかではありません。まったく個人的な次元で話しています。
僕が持っている古いベルゲールは、好みに合っているのですが、サイズが小さくて今回の写真展には使えないため、新しい印画紙を探すことになったのです。

まず、印画紙を決める前に、やることがあります。
どうせ紙を変えるなら、この際、現像液もテストしてみようと思い、アンスコの処方箋に従って現像液を作ってみました。
どうしてアンスコにしたかというと、コダックの印画紙を使う事はないので、D-72系の現像液は最初から頭にありませんでした。
テストした現像液は以下の5種類です。

アンスコ、A–115
アンスコ、A–120
アンスコ、A–125
アンスコ、A–130
アンスコ、A–135

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