2010/08/29

写真展のプリント(1)

9/18日から始まる多摩美大美術館でおこなわれる作品展のためのプリントが、先週、やっと終わった。

今回、「劇顔」の写真と、新たに「FACES」のモノクロ写真を展示します。

今の時代は、自分で写真をプリントしようとしたら、ある程度の覚悟が必要です。

どんな覚悟かというと、ちょっと油断してると必要なものでもいつの間にか無くなっているから、油断するな、ってことです。
いや、無くなっているならそれなりの対応も考えられるけど、同じ名前でありながら、中味が全然違ってるなんて普通に起こってしまうのです。
フランスの印画紙「ベルゲール」のことです。

続きを読む


2010/08/09

若宗匠とコーヒー

8/7日、僕にとっては、特別な日になった。
茶道家元の若宗匠に、僕が焙煎したコーヒーをごちそうする機会がやってきたのです。
若宗匠の心遣いから生まれた、たいへん贅沢な経験でした。

どういうことかというと、この日、北鎌倉東慶寺でおこなわれる茶会に招かれていたのですが、僕の茶に対する未熟な経験では、きっと緊張してるに違いないから、事前に顔合わせをした方がお互いによろしかろう、という細やかな若宗匠の心配りで、当日、茶会の前に鎌倉の「CAFE bee」まで来てくださったのです。

理由はともあれ、茶の宗匠に自分が焙煎したコーヒーを振る舞うなんて、そうめったにあることではない。
久しぶりに気合いが入りました。

前日の8/6日は、北海道でロケハンがあったのですが、夕方、帰宅してから焙煎を始めました。
せっかくの機会ですから、自分が最高に気に入った心づくしのコーヒーを出したいじゃないですか。
家にいる時は、毎日焙煎してるので、もちろん、豆のストックは充分にあるのですが、これ以上ない、という至極のコーヒーを味わっていただきたい。茶の宗匠なら味に対しては鋭い感覚をお持ちなはず、茶もカフェイン、コーヒーもカフェイン、ここはひとつ、「うん、なかなかおいしいね」などと言わせたいと思うのは人情。
頑張って焙煎したのです。しかし、事はそう旨く運びません。何度やっても、理想の香りが出せないのです。

続きを読む


2010/08/02

人生の悩み

A
連日、猛暑が続いています。
今年は格別、暑い夏が来るのを楽しみにしていたのです。その理由は、「半夏生」の葉陰で青大将の「鈴木さん」を撮影する、という野望を抱いていたからです。
今年は未だに「鈴木さん」は姿を見せません。
それに、たとえ「鈴木さん」が現れたとしても、写真は撮れないのです。
何故かというと、「半夏生」が成長しないのです。
春の終わり頃、新芽は順調に顔を出したのですが、ある程度の大きさからぱったりと成長が止まりました。

B
地表からだいたい10cmくらい。大きいのでも20cmぐらいしかありません。
雪をかぶったように、葉が白く変わるなんて、今の状態からは想像もできません。
「鈴木さん」に手こずるかと思ったら、「半夏生」もやっかいです。
植物も、なかなか思うようにいきません。
せっかく成長した葉も、虫に食われて穴だらけ。
僕は殺虫剤というのがどうも苦手です。虫も殺さない、なんてきれいなことを言うつもりはありませんが、害を及ぼす虫は、できれば、手を下す前に僕の眼前から姿を消してほしい。

続きを読む


1 231 232 233 234 235 236 237 254

permalink :

trackback :