2013/10/05

パリ滞在最後の日

chambre

ついに今日がパリ滞在最終日になってしまいました。
こちらに到着したのが7/6でしたから、ちょうど3ヶ月です。
パリ→ロンドン→パリ→ベルリン→ミュンヘン→パリ→キエフ→パリ→ロンドン→パリ
その間のスケジュールですが、当初はこれに加えて、オランダ、オーストリア、スイス、ベルギー、イタリアまで訪ねる気持ちでいたのです。
とんでもなかったです。
今回の日程ではこれが限度でした。

写真が生まれた場所へ行き、その空気を吸ってみる。
写真術誕生の事情を調べ、発明当初のオリジナルプリントや銀板を見る。
博物館、美術館、コレクターなどを訪ね、19世紀から20世紀にかけての初期写真を見る。
これらの目的は果たせました。
何しろ当地へ行かない限りは目にすることは出来ませんから。
成果はこれからゆっくり熟成して、答えを発表する機会を作ります。

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2013/09/30

写真を考える

picture

ヨーロッパ滞在も残りわずかになってきました。
フランス、ドイツ、イギリスを訪ねて、途中、番外でウクライナ訪問もありました。
今回の滞在の目的は、「写真」が生まれた場所へ行き、その風土の空気を直接吸って、そこから感じ取ったものをこれからの表現や教育に反映させてみたいと思ったのです。
少しばかり滞在しても、その土地の空気を吸ったからって何も得られるものはないよ、と思う気持ちもありましたが、「経験しなければ何も始まらない」をモットーにここまで生きてきましたので、今回も周囲の迷惑や無理を押して実行しました。
現在は特に情報が発達して、実際にその土地

まで出かけなくても、それどころか地元の人以上にその土地の知識や情報に詳しい人もいます。書物やネットで得たものは自分ではない誰かの意見や感想です。書かれた人の眼鏡を透して見た風景です。
僕は自分の目で見たい。
何も感じなくても、言葉に出来なくても構わない。言葉に置き換えれば置き換えるほど、感じたそのものから遠ざかっていくものですよ。
どれほど言葉を使う表現に巧みな人でも、書き終わった後に必ず口惜しい気持ちが残るはずです。上手くいけばいくほど、どこか核心から外れてしまうのが、言葉に限らずあらゆる表現の宿命だと思っています。

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2013/09/28

Fox Talbot Museum (2)

Lacock Abbey 1

フランスの北にあるカレーという街から車ごと列車に乗り込み、海底トンネルを突っ走ること約30分、あっという間にフォークストーンへ到着。
文字通りあっという間にイギリスです。
フランスに比べると植物の葉の色が全体に濃く感じる。
高速道路M20号線をひたすら西へ西へと走り、ロンドンの南を素通りしてこの日はスウィンドンで宿泊。
目的地のラコックまで残り車で40分。

Lacock Abbey 2

僕は同乗してるだけだから楽なものですが、運転してるKyoさんはさぞかし大変だと思う。経験者なら誰でもそうだと思うが、初めて走る道は結構なプレッシャーがかかります。ましてフランスからイギリスになると右側通行から突然左側通行に変わる。
ややこしいのはロータリーの回り方だ。道が幾つも分かれていて、どの道を選択するのか、標識を読みながら瞬時に決めなければならない。もしも僕がレンタカーを借りて走ったとしたら、とても予定どうりには到着しない。

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