『ゆとりが丘クリニック便り』
とてつもなく素晴らしい本に巡り合った。 その名は『ゆとりが丘クリニック便り』駒草出版、著者は高橋邦尚先生。岩手県滝沢市にある「ゆとりが丘クリニック」院長である。 著者と私は面識がない、多分。一関ジャズ喫茶「…
『大乗寺十三室 十文字美信』
『大乗寺十三室 十文字美信』が小学館より発売されました。 18世紀半ばに活躍した絵師円山応挙とその一門13人が、兵庫県香住にある亀居山大乗寺客殿13室全ての障壁画を描いた。この本はその空間に魅せられた十文字が、4年間にわ […]…
別冊太陽「日本のグラフィックデザイン一五〇年」インタビュー
別冊太陽「日本のグラフィックデザイン一五〇年」が発売され、インタビューコーナーで、わたしの仕事が取り上げられた。ライターは和田京子さん。短い時間の話からよくここまでまとめられたと感心した。 普段の写真を撮…
「バロック美術」
いい本に出会った。 これからの写真の行方を考えていく上で、私自身たいへん参考になりました。 「バロック美術」は西洋文化ならではの様式ですが、本質的にも美術史的にもいまひとつ理解し難かったのです。著者である宮…
ドレのロンドン巡礼
谷口江里也さんの『ドレのロンドン巡礼』を読んで心が熱くなりました。まだ写真が発明されたばかりの時代、写真がやれなかったことをドレという一人の人間が時代を描いた。時代を表現しただけでなく、この本の中にはこ…
写真集『蘭の舟』に載せられなかった話
写真集『蘭の舟』に載せられなかった話もあります。以下はその内の一つです。 1977年にハワイ島でお会いしたのですが、今でも忘れられない方がいます。名をTさんとします。私が直接電話をかけてTさんと話し、面会のアポイント…
写真集『蘭の舟』より。
写真集「蘭の舟」より。 1977年撮影、ハワイへ移住した日系移民一世たちのポートレート、風景、彼らが語った言葉で構成した。 当時はもちろんデジタルではありませんから、風景に関しては日本で用意したガラスにカラーインキ…
「稲づまや浪もてゆへる秋津しま」
このところ毎朝、ロシアによるウクライナ侵攻のニュースを観るたびに憂鬱な気分になる。先年の世界大戦から我々は何を教訓として学んだのだろう?いつの時代になれば武力制圧は愚かな過ちだと気付くのか。 今朝も病院の…
『聖と俗』
このところ、コロナ災禍で時間が出来たせいか、写真について考える機会が増えた。 最近読んで心に残った本は『聖と俗』(宮下規久朗著・岩波書店)です。 自然を正確に描写する「写実」の精神性や、想いを視覚化する意味につ…
『拈華微笑』
京都花背にある「美山荘」大女将の中東和子さんが活ける花を春夏秋冬撮影し、この度『拈華微笑』の題で一冊の本にまとまりました。 企画:中東佐知子、題字:中東和子、総合企画・撮影:十文字美信、アートディレクション:戸田…
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