完パケを納品
昨日(19日)で「おわら 風の盆」の編集が終了。
この1週間は収録した「おわら」を聞きまくり、撮影した映像を何度も見返した。
八尾の人たちの「おわら」を愛する気持ちに少しでも近づき、そのうえで、「おわら」を体験した僕の情感が反映された作品にしたかったのです。
撮影に臨む以前に考えていたことは、FIXの映像を主にした作品にしないこと。出来れば手持ちで移動しながら撮影できないかと思っていました。理由は、「おわら」の「町流し」のゆったりしたテンポについて歩きたかったからです。それに、人間の眼で見た映像に近い画像にしたかったのです。それなりの揺れは必要条件だと思っていました。ただし、極端な揺れ、ぶれは駄目です。撮影方法を探るために事前にテストを重ねました。ドーリーのレール移動、カメラカー、三輪自動車、電気自動車、乳母車、車いす、などは現場の条件に合わず却下。必然的に残された方法は、ステディカム、ジャイロ、それに、カメラ本体で機能するスタビライザーを活用した撮影のどれかになった。
ステディカムを使用するかどうかは最後まで迷いました。もし、ステディカムだとオペレーターも一緒に呼ばなければならないし、僕自身が撮影者であることにこだわりたいので結局採用しませんでした。結果、手持ち用のジャイロとスタビライザーを組み合わせた方法になりました。
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