2010/06/26

97歳になった母がついに体調を崩して、救急車で運ばれました。
うつむいた途端に意識を失ったらしい。
ちょうど、事務所近くの店でスタッフと夕食を摂っている時に連絡があり、来る時が来た、と覚悟を決めました。
何しろ、年齢が年齢なので、頭の片隅にはいつもこのことがありました。

娘にも病院へ行くよう準備をしなさい、と家内に電話をさせ、食事を途中でやめて、タクシーを呼び、すぐに病院へ向かいました。

向かっている最中に頭の中をよぎるのは、不吉なことばかりで、あげくには、葬式のことまで考えていました。普段から、なんとなく思っているからでしょう。
家内とはあまり言葉も交わさず、タクシーの窓から見える高速道路の夜の景色を見ていました。
すると、姉から電話があり、母の意識が戻って、今は母が居住している「ヴィラ」へ向かっているからそちらへ廻ってください、との話でした。
事情がよく飲み込めないまま、とにかく言われたように急遽、母が住んでいる場所へ向かいました。

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2010/06/10

ここ数日

6/5日、午前中の飛行機で青森に移動。
県立美術館でロケハン。
6/6日は青森から京都へ移動。
夜はスタッフを案内して、以前行ったことがある「ショットバー」に、と思ったのですが、目的の店が見つかりませんでした。
先斗町を抜けたところにあったのですが。
どなたか京都で行きやすい手頃な店(BAR)を教えてください。

翌7日は、先日ロケハンして決めた鷹ヶ峯の「源光庵」で撮影。
「源光庵」は、桃山時代に石田三成の軍勢に攻められて自害した鳥居元忠一党の「血天井」で有名ですが、今回はもちろんそんな生臭い被写体ではなく、「円窓」です。

窓縁の黒うるしが光を反射してしまうので、まず黒幕で周囲を囲って余分な光を遮断することから始める。
伝統的な日本建築の室内に導かれるやわらかい光線は大好きです。
深い軒に遮られて、反射した光が、さらに障子にディフューズされて、なんとも弱々しくデリケートです。
そのままでは「円窓」から見える外の庭と、光のバランスがとれないので、工夫が必要です。
こんな時が、写真家になってよかったなあ、と思う瞬間ですね。

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2010/05/31

「FACES II」展終了、次回写真展が決まりました。

昨日(30日)で写真展「FACES II」が終了しました。

来館された方々には、心からお礼申し上げます。
皆様本当にご多忙のところ、わざわざ鎌倉まで足を運ばれてありがたいです。
総勢で、何人の方が来られたのかわかりませんが、記帳されたお名前を数えたら、372名でした。
来館されても、名前を記帳されない方が多いくらいですので、実際には倍ぐらいの人数ではないかと思っています。希望的想像では、3倍ぐらいかもしれません。
肝心なことは、人数の多さではないと解っていますが、やはり、たくさんの方に見ていただきたいと思ってしまいます。

いつも僕が会場にいることができればいいのですが、そうもいかなくて、せっかく来られたのに、お会い出来なかった方には申し訳ないです。
どのような考えのもとでこの作品を作ったのか、質問されれば答えるようにしていましたが、撮りたいものが伝わったかどうかちょっとわからないです。

この写真展をやったことによって、僕自身は、次の作品に向かって気持ちが動いています。
またやりたいですね。

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