若宗匠とコーヒー
8/7日、僕にとっては、特別な日になった。
茶道家元の若宗匠に、僕が焙煎したコーヒーをごちそうする機会がやってきたのです。
若宗匠の心遣いから生まれた、たいへん贅沢な経験でした。
どういうことかというと、この日、北鎌倉東慶寺でおこなわれる茶会に招かれていたのですが、僕の茶に対する未熟な経験では、きっと緊張してるに違いないから、事前に顔合わせをした方がお互いによろしかろう、という細やかな若宗匠の心配りで、当日、茶会の前に鎌倉の「CAFE bee」まで来てくださったのです。
理由はともあれ、茶の宗匠に自分が焙煎したコーヒーを振る舞うなんて、そうめったにあることではない。
久しぶりに気合いが入りました。
前日の8/6日は、北海道でロケハンがあったのですが、夕方、帰宅してから焙煎を始めました。
せっかくの機会ですから、自分が最高に気に入った心づくしのコーヒーを出したいじゃないですか。
家にいる時は、毎日焙煎してるので、もちろん、豆のストックは充分にあるのですが、これ以上ない、という至極のコーヒーを味わっていただきたい。茶の宗匠なら味に対しては鋭い感覚をお持ちなはず、茶もカフェイン、コーヒーもカフェイン、ここはひとつ、「うん、なかなかおいしいね」などと言わせたいと思うのは人情。
頑張って焙煎したのです。しかし、事はそう旨く運びません。何度やっても、理想の香りが出せないのです。
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