東北関東大震災
千年に一度といわれるくらいの、歴史上かつてないくらい凄い天災が起こってしまった。
3月11日午後、僕は鎌倉の自宅近くにある事務所内にいたのですが、突然、家がきしむ音とともに、ものすごい揺れがきました。今まで経験した揺れとはどこか違う感覚だったので、外へ出ると、近所の人たちも表に出ていて、空などを見上げていました。不気味な音が聞こえるのです。多分、建物や電柱、その他の建造物が唸りをあげているのではないか、と思いました。そこへ強烈な揺れが再びきました。歩くのもままならないほどで、女性が2人、地べたにしゃがみ込んで頭を抱え、「たすけてえ」とつぶやいていました。電線だけでなく、電柱も揺れているのが見えました。しかし、その時点で、この地震が、東北地方を中心とした、これほどの大地震だったとは想像できませんでした。
今は3月21日の早朝。震災からちょうど10日目ですが、時々、未だに余震と思われる揺れを感じます。連日、テレビやラジオで報道されるニュースを聞くばかりで、あまりの災害の大きさに言葉もありません。僕は直接の被害はなかったのですが、東北に居住する友人の中には未だにご家族の安否がわからない方がいます。被災者の方に対して少しでも励ましや慰めの言葉をかけたいのですが、実態を知るにしたがい、何を言っても嘘に感じてしまいます。この災害の現状を語るにふさわしい言葉は見つかりません。吐くべき言葉は、希望を意味しなければならないのでしょうが、自分の気持ちを正確に表現する言葉が出てきません。
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