若杉聖子作陶展「朧朧」始まる。
5/15日~5/27日まで。火曜日休み。
若杉聖子さんの作品を初めて直接拝見したのは、写真家の渞忠之さんが持参された花器でした。
昨年の10月でしたから最近のことです。
その後、若杉さんが目白のギャラリーで展示発表した時も、見に行きました。
小さな空間に、清楚な純白の花が開いたような静かな展示でした。
器を手にとってみると、白磁の表面に砂を使って擦ったような柔らかな手触りがしました。
釉薬の光沢は一切なく、素焼きの石膏像に近い優しい感触です。
見つめているうちに、清楚なだけでなく、どこからともなくざわざわした胸騒ぎのような感覚が湧き起ってきました。
その感触はむしろ、磁器や陶器よりも生温かい、女の人肌に近い感覚です。
そう感じると、それまで清楚に感じられた作品がむしろ生々しく、妖艶でセクシーにも見えてきました。
Recent Comments