2013/06/11

茶毒蛾

今の僕は、ものすごい痒みに耐えています。

このところずっと撮影が続いていて、ブログの更新が出来なかった。
今朝は5:30分に起きてすぐに焙煎を始める。タンザニア、ブラジル、モカを終えたところで一休み。7月からヨーロッパへ行くことが決まっているので、出発前にやらなければならないことが山積です。この時期、庭の植物が繁茂してきてるので、思い立って雑草を取ることにした。
急に思いついたので、その時のそのままの格好で草むしりを始めたのが運の尽き。何と、思いっきり茶毒蛾の幼虫にやられました。経験ある方なら「うわーっ、可哀想」と思われるでしょう。それが寒気と悪寒で震えるぐらいひどいアレルギー症状を起こしてしまいました。

茶毒蛾の幼虫は一見毛虫のような姿です。きちんと隊列を成して集団で「茶」や「椿」の葉に取り付いて若葉を食べているからすぐにわかります。毛虫のように伸びた体毛が人体の皮膚に触れるとアレルギーが起こります。紅くブツブツが出て、猛烈に痒くなります。この体毛は非常に厄介で、たとえ幼虫が死んだとしても、体毛に触れれば変わらずアレルギー症状を発症します。
いつもは用心して、それなりの服装に着替えてから取り掛かるのに、後悔先に立たず、です。
幼虫の体毛が刺さったのが原因ですから、知らずに掻いたり叩いたりすると、さらに深く潜り込んでひどいことになります。発熱する人もいます。

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2013/05/17

パン屋さん「ISHIKO」

A

多摩美術大学で授業を持つようになって今年で9年目です。来年の3月で教授の定年が来ますので退職しなければなりません。自分の人生設計なんて、もともと何も持っていないのですから、何をやってもどうなろうと、別に驚くことは何もないのですが、大学教授の肩書きは自分にとって全くの予想外でした。若い人に対して丁寧に接することは、どちらかというと面倒なことだと思っていましたから、それほど長くはやらないだろうと思っていました。家人も僕を知る周囲の人も同じように想像していたでしょう。ところが実際に学生と接すると、情熱はあるし、学びたい、知りたいという欲望が強いので、授業初日からワクワクさせられたのを思い出します。
僕は3年程前からギャラリーとカフェをやりだしたので、その影響もあると思いますが、卒業しても教え子たちはしょっちゅう訪ねて来てくれます。

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2013/05/11

若杉聖子作陶展「朧朧」始まる。

A5/15日~5/27日まで。火曜日休み。

若杉聖子さんの作品を初めて直接拝見したのは、写真家の渞忠之さんが持参された花器でした。
昨年の10月でしたから最近のことです。
その後、若杉さんが目白のギャラリーで展示発表した時も、見に行きました。
小さな空間に、清楚な純白の花が開いたような静かな展示でした。
器を手にとってみると、白磁の表面に砂を使って擦ったような柔らかな手触りがしました。

釉薬の光沢は一切なく、素焼きの石膏像に近い優しい感触です。
見つめているうちに、清楚なだけでなく、どこからともなくざわざわした胸騒ぎのような感覚が湧き起ってきました。
その感触はむしろ、磁器や陶器よりも生温かい、女の人肌に近い感覚です。
そう感じると、それまで清楚に感じられた作品がむしろ生々しく、妖艶でセクシーにも見えてきました。

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