2012/10/11

二人展の作品(3)

今回の作品展に出品する写真のプリントがやっと終わりました。
昨日、フレームマンさんに額装をお願いして準備終了。何とか間に合いました。

写真のプリントは、その1点のネガから焼く回数を重ねれば重ねるほど気に入った調子に近づきます。いつもこう考えてしまいます。
「次に焼く写真の方がうまくいく」
プリントは打ち切るタイミングが難しい。

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2012/10/06

二人展の作品(2)

今回の作品展に出品する「神殿」は、枯れかけている花を撮ったものです。

盛りを過ぎた花は、環境に合わせて徐々に姿を変えていきます。鮮やかだった色彩は少しずつ退色して、終いには冷え枯れた色だけになり、さらに時間が経つと落ちてしまいます。花によっては退色せずに、いつまでも鮮やかな色彩を保ち続けているものもありますが、それも若々しい盛りの色とは違います。退色していく過程のどの段階も美しいと思います。過程の一つ一つに色名前をつけたくなります。紫色の花も、時間の経過によって紫色が微妙に変わっていくその過程が美しい。
昔は自然の素材で衣服を染色したわけですから、退色していくことが当たり前で、退色したそれぞれの色を合わせて楽しんだのが十二単の始まりなのではないでしょうか。
いつまでも色が変わらない、なんていうのは、それこそ「野暮」なのでは、と思ってしまいます。

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2012/10/01

二人展の作品

10/17日から、木彫家瀧本光國さんとの二人展が始まります。
takimoto+jumonji

僕が今回の展示に出品する作品は、現在撮り続けている「FACES」と「神殿」の最新作です。
「FACES」は石仏のお顔を撮ったもので、「神殿」は枯れかけた花を撮っています。

写真で何を撮っているかを正確に言葉で説明するのはむづかしいです。

写真は、目の前に存在してるものを写すことで成り立っています。そこにあるものを撮る、ことが写真の出発です。ところが、「そこにあるものを撮る」と言っても案外簡単なようで結構複雑な要素を孕んでいます。
端的に言ってしまうと、「目で見た光景と変わらない、もしくは肉眼で見た方が印象に残る」では、写真に撮る甲斐がないです。

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