2012/07/28

プリクラヴァージン

先日、僕が大学で写真を教えている学生と飲み会をした。

午後は3年生の授業で、その日はライティングの最後の授業です。僕が学生をモデルに、スタジオのライトを使って実際に撮影をしました。授業が終わってから4年生でまだ課題を提出していなかった作品をチェックして、橋本にある飲み屋さんに向かいました。

今年の4年生は、3年生時に授業カリキュラムを変更せざるを得ませんでした。
昨年の震災の影響です。夏休みも日程が少なかった。なんだかんだで飲み会もほとんどできなかった。だから、久しぶりの集まりだったので楽しみにしていた。
毎年のことだけど、学生は可愛い。撮影の仕事でクタクタに疲れて、授業の準備をするのは本当にきついと思う日もあるけど、こうやって学生と身近に接すると、この仕事もいいなあと思う。

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2012/07/17

アマチュア写真

一昨日、カフェの開店準備をしていたら、若い男性に声をかけられました。「写真を見ていただきたい」というのです。
今までにも、時々写真を抱えて訪ねて来る方がいます。時間の都合がつく限り、作品を見るようにしています。

僕は現在、多摩美術大学で学生に写真を教えています。それに今年の新年号から写真雑誌『日本カメラ 』でアマチュア写真家が投稿してくる写真の選者をしています。今までは若い人やアマチュアが作る写真にそれほど興味がなかったのですが、というより、自分が興味あることを実践するだけで充分だったので、他のことに関わりたいと思わなかったのです。それがここ数年、少し考えが変わってきました。

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2012/07/13

母の一周忌に思ったこと。

今日、7/12日は、母の一周忌です。

月並みな言い方ですが、時が過ぎて行くスピードが速い。本当にあっという間に1年が過ぎました。亡くなってからまだ数ヶ月しか経っていない気がします。しかしその一方で、何だかずいぶん昔のような気もします。

母と息子の関係というのは、母と娘とは違う独特なものがあるように思います。父と息子とも、父と娘とももちろん違います。僕には娘がいるので、父親にはなりましたが、母を想う時は息子のままです。
人はみなそれぞれ事情を抱えているので、似たような境遇であっても同じ育ち方にはなりません。僕自身、二人の姉と弟が一人います。でも、姉や弟とは全く違う育ち方をしました。

僕は12歳の時に母と別れました。両親は離婚し、僕だけが父の元に残されたからです。その時の母の気持ちは今では想像するだけです。母と息子の関係は、存在している数だけ違った関係になるのでしょうが、僕は自分が子供の時から母が可哀想でなりませんでした。物心ついた10歳ぐらいから母のことが不憫で仕方ありませんでした。子供心にも、母が幸せな人生を歩んでるとは思えなかったのです。夫婦には他の人にはわからない複雑な事情があると思いますが、それでもやはり息子は母の味方です。少しでも母が楽になればいいと思って、僕は10歳から働いていました。働くといってもたかがしれてますが、手にした収入の中から10円だけ自分が取って、残りを母に渡しました。10円ずつ貯金して、野球のグローブを買いたかったのです。僕がお金を渡した時に母は泣いていました。

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