2013/08/15

カジキマグロ

thon espadon
外国に長期滞在すると、食べ物に対する関心が大きくなります。
よく聞かれるのが、「日本食を食べたくなりませんか?」です。

僕は日本食大好きで、日本にいる時は精進料理から何でもない家庭料理まで、日本食中心ですが、外国へ行くと、その国の料理が食べたくなるのです。
毎日、フランス料理を食べてるわけではありませんが、今のところ日本食なしで過ごしています。
生活費は限られてるので、普段はアパート近くのパン屋さんか、ボン・マルシェの食品売り場へ行き、パンに野菜とハム、ツナなどを買ってきて、サンドイッチにして食べています。野菜は新鮮で種類も多いですから、これが美味いんです。

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2013/08/13

ニセフォール・ニエプス(2)

Niepce-3
ニエプスが「エリオグラフィー」を撮影した場所は、研究室にしてた建屋の2階窓から写したことがわかったのですが、該当する窓を特定できないでいました。
1820年代と現在では、周囲の環境も変わっています。当時は庭であった場所の一部に自動車道路が通り、植生ももちろん変化しています。失われたものも多く、残っていたとしても、190年以上の時の経過ですっかり様変わりして、ニエプスが撮影した場所を決めるのは難しかったと思います。
残された写真や建物の図面をコンピューターに入れて解析すると、一つの窓が候補に上がりました。しかし、その窓から見える屋根の角度がどうしても写真と一致しません。
詳しく検討していくうちに、ニエプスが撮影した当時は、窓が70cm右へズレていたことが判明しました。

冒頭の写真はニエプスが最初に撮影した窓です。
「カメラオブスキュラ」を設置して、当時を再現していました。

Niepce-4
Niepce-5
僕が興味深く見たのは、「エリオグラフィー」で撮影した窓があるフロアーをさらに奥へ進むと階段があり、登った所が広い屋根裏部屋になっていました。
頭上は剥き出しの梁に足元は分厚い板の床です。文字通りの屋根裏がニエプスとダゲール二人の研究室だったとは、感慨深いものがありました。
19世紀に発明されたものの中でも「写真」は革命的と言ってもいいほど、人々の生活や文明社会に大きな影響を及ぼしました。印刷の発明、交通機関の発達と伴い、新しい芸術表現手段に止まらず、政治にも大きく利用され、世界的規模で一気に普及していきました。今で言えばノーベル賞ものだと思われる大発見も、パリから350km離れた窓の少ない、薄暗い屋根裏部屋から生まれたのです。

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2013/08/11

ニセフォール・ニエプス(1)

Niepce-1
8/10、Chalon-sur-Saône に行った。
シャロン シュル ソーヌ といっても、何だかわからないのは当然です。
今回フランスに来て、どうしても行きたかった場所でした。

写真を発明したのは、1839年、フランスのルイ・ジャック・マンデ・ダゲールですが、実際には1824年9月にニセフォール・ニエプスが、世界で最初の写真撮影に成功していました。

Niepce-2
ニエプスの生まれ故郷がシャロン シュル ソーヌ で、ニエプスが撮影したまさにその現場が、現在も残されているのです。
何処からどんな風に撮ったのか、現場に行って僕も彼が撮った風景を見てみたいと思ったのです。

パリ在住の僕の友人、市田Kyoさんの運転で、午前7時にパリを出発。ニエプス記念館に到着したのは11時を過ぎていました。距離にするとパリから320k強です。

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