写真と珈琲のバラード(14)
私は20歳の時に偶然のきっかけから写真家になろうと決心して、横浜から東京に出て来ました。24歳で独立したのですが、それまでの4年間で、目にしたあらゆる種類のカメラ機材の使い方を覚えました。当時はフィルムでしたから、使用するフィルムのサイズ、種類によってカメラも違います。4×5インチ、8×10インチのフィルムサイズを使う、いわゆる大型カメラは、この世界に入るまでは触ったこともありませんでした。レンズによって味が違う、というのも驚きでした。レンズの切れ味やボケ味、全体のトーンのディテールが微妙に違うのは暗室作業を体験することでよりリアルに確認出来ました。
Recent Comments