2025/07/02

1983年頃アカ族の村で

1983年頃アカ族の村で

1983年頃アカ族の村で。
一人の青年が被っていた帽子を取り上げておどけたところ。

タイ北部山岳地帯に入り込み、ヤオ族の始祖神話が記された「ギエセンポン」(評皇券牒)を探し出した。読み解いているうちに、これは江戸時代の曲亭馬琴が書いた「南総里見八犬伝」に似ているぞ、と気が付いたのです。
何らかの理由で当時馬琴は人間と犬の混交で生まれたのが祖先だ、という中国の民話を知り物語のヒントにしたのではないか。
そのことがきっかけで、以後、俄然日本の歴史や文化に興味を持ち、次の作品『黄金風天人』につながっていった。
写真家としての方向性を決定づけた私にとっては重要な旅でした。

撮影したのは当然フイルムですが、40年以上の時間が経過しているので、そろそろデジタルに変換しないと色が抜けてしまう。
整理を始めたが、複写したい写真が1800カット以上あるので、2ヶ月経ってもまだ終わらない。

時間が欲しいです。


2025/06/21

「おわら 風の盆」デジタル一眼レフ動画の歴史(2)

「おわら 風の盆」デジタル一眼レフ動画の歴史

私のホームページ管理をお願いしているパリ在住のデザイナーKyo市田さんに、アップしている動画を携帯でもフルサイズ画面で観賞出来るようにしていただきました。
「おわら風の盆」、2009年の作品です。

スチールカメラに動画機能を搭載したCANON5Dが大好評だったので、一眼レフスチールカメラでありながら、動画機能を主力にしたCANON7Dを発売することになったのです。
この作品はまだ発売前の、いわば試作機を使って撮影しました。
スチールカメラで動画を撮る黎明期のこと。
もちろんドローンなんてありません。
移動撮影にはヤジロベエの原理を応用した簡易ステディカムを、身体に装着して撮りました。
スチールカメラのデジタルデータで動画を創れることが立証され、以後、動画撮影の自由度が飛躍的に拡がったのです。

デジタルデータ動画の歴史を考える上で欠かせないこの作品は画期的だったと思います。


2025/06/18

ヤオ族の設鬼老六と

ヤオ族の設鬼(呪術師)の息子と

アカ族の村で暮らしてるうちに、偶然タイとミャンマーの国境メーサイの市場でヤオ族の設鬼(呪術師)の息子と知遇を得た。その後は彼の父親である呪術師老六(文中では老四)の家で寝泊まりするようになった。
2年後ギエセンポン(評皇券牒)を探すために老六と旅に出ることになる。
この写真は出発する日に村で撮った。


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