2010/12/11

中尊寺釈迦堂(1)

このところ仕事のスケジュールが厳しくて、PCの前に落ち着いて座ることが出来ませんでした。
長い間ブログの更新をサボったので、もしかしたら、病気でも、と思った方がいらっしゃるかもしれません。
もし、そうであったらすみません。体調はすこぶる健康です。ただ、連日撮影で、書き込みができませんでした。

撮影の仕事が一つ入ると、「メインスタッフ打ち合わせ」「オールスタッフ打ち合わせ」「建て込み、アングルチェック」「本番撮影」「テレシネ」と、最低でも5日は必要です。全然別々の撮影が5〜6本、たて続けに入ると、ほとんど早朝から夜中まで、ぶっとうしで仕事です。それに、原稿書き、インタビュー、週1回大学授業もあったり、毎日の日課として早朝か帰宅後には、必ずコーヒーの焙煎をやります。
そんなこんなであっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。

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2010/11/09

おいしいコーヒー(17)

口あたりを主に考えると、弱火をうまく使う必要があります。
全体を強火で仕上げると、飲む時の口あたりが強くなります。ただし、強火のいい面ももちろんあるわけで、飲み終わりの抜けがよくなるのです。
ですから、間接の場合は、強火と弱火の両方を使いこなしていかなければなりません。

僕は当初、カフェ厨房のガスコンロを使って焙煎していたので、強火に関しては問題なかったのですが、弱火が思ったようにいきませんでし

た。それは、焙煎器の形と関係していたのです。焙煎器のシリンダーを回転させるためのハンドルが、ガス台にぶつかってしまうため、焙煎器の高さを火元から8cm上げたのです。この火元から遠ざけたことが原因で柔らかな弱火を使うことが出来なかったのです。
弱火がシリンダー全体を包むようにして豆に熱を加えねば柔らかな口あたりは実現できません。
火元からの距離に気付くまで、だいぶ時間を使ってしまいました。

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2010/10/30

おいしいコーヒー(16)

今年の春頃には、自分が理想とするコーヒーの味、香りに、かなり近づいてきました。
しかし、あと一歩のところがどうしても気に入りません。
特に「香り」です。
僕が思うのは、カップを近づけると何ともいえない花のような香りが漂い、口に含んだ時のまろやかな口あたりがコーヒーを楽しむ条件です。
ところが、まろやかにしようとすると抜けが悪くなり、抜けをよくするために火を調節すると、口あたりがきつくなる。
香りも豆の香りだけになってしまいます。
それまでにも、考えられるあらゆる火加減を試したのですが、満足できません。

今年の初め頃は、魚焼きの網をいろいろ買って来て、火の強さを調節したり、「直火」と「間接」、両方の焙煎器を使い回したり、ダンパーを自作して煙を利用したり、ダブル焙煎したり、まあ、今から思うと、無駄な試みもありました。
そうこうしてるうちに、焙煎器の素材が問題ではないかと思い出したのです。
何故なら、どんなに腕のいい料理人でも、ステンレスの薄い鍋でおいしい卵焼きを作ることは出来ないだろう、と気付いたからです。
焙煎器の熱が、豆にどう伝わっていくかが問題です。

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