パン屋さん「ISHIKO」
多摩美術大学で授業を持つようになって今年で9年目です。来年の3月で教授の定年が来ますので退職しなければなりません。自分の人生設計なんて、もともと何も持っていないのですから、何をやってもどうなろうと、別に驚くことは何もないのですが、大学教授の肩書きは自分にとって全くの予想外でした。若い人に対して丁寧に接することは、どちらかというと面倒なことだと思っていましたから、それほど長くはやらないだろうと思っていました。家人も僕を知る周囲の人も同じように想像していたでしょう。ところが実際に学生と接すると、情熱はあるし、学びたい、知りたいという欲望が強いので、授業初日からワクワクさせられたのを思い出します。
僕は3年程前からギャラリーとカフェをやりだしたので、その影響もあると思いますが、卒業しても教え子たちはしょっちゅう訪ねて来てくれます。
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