2013/06/21

茶毒蛾「最終回」

茶毒蛾の幼虫に刺されて今日で8日目。
ついに終息の気配を感じます。

今日の痒みは確実に声が小さくなっています。
昨日までの痒みは大きな声を張り上げてるような痒みですが、現在はひそひそ話を聞いているようです。痒みを感じてるところも、ブツブツの大きさは小さい。しかも集団ではなく単独だから、「ブツブツ」ではなく「ブツ」ですね。他は腫れもひいて色も彩度が消えています。
この8日間を思い出すと、痒みが最も酷かったのは2日目でした。4日目くらいまでは、前途は暗澹として、希望も失いかけましたが、今は「勝った!」の気持ちです。

しかし、あらためて全身を見回すと惨憺たる光景です。
まるで戦場のようです。カサブタがいたるところにできていて、掻きむしった痕がわかります。
今も軽い痒みは感じますが、勝利の喜びの方が大きいので、ほとんど気にならない。

今回の茶毒蛾事件(?)中、毎日の焙煎はもちろん、暗室でのプリント、撮影、大学での講義、原稿書き(2本)、打ち合わせ3回、そして昨日はカフェマスターをやりました。それぞれに茶毒蛾の影響があったかどうかわかりませんが、多分無かったと思います。
失ったものより得たものの方が大きかったと思っています。我慢した分だけそう思いたいのです。

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2013/06/16

茶毒蛾(5)

早朝、タンザニアを焙煎する。
11:00からギャラリースペースで撮影が始まる。
前日の暗室プリント作業の影響で、建物中が薬品臭いため、ドアや窓を開ける。
特に、調色用の薬品は都会の下水臭に近い独特な匂いがする。
女優さんの撮影なので、このまま臭いが残ったら困る。

さて、茶毒蛾の痒みは少しずつ変化してる。
刺された直後に発症した個所は、痒みが薄れてきた。というより慣れてきた、と言う方が正確かも。ちょっとした驚きは、刺されてからすでに4日も過ぎているのに、今だに新しい部位にブツブツが広がっていく。右のお尻の内側と左脇腹の後側に小さなブツブツが現れている。触ると熱があり、猛烈に痒い。触れただけで、あらゆる部位が呼応して、一斉に痒みの合唱が始まる。
今回の茶毒蛾さんのお陰で気付いたことがあります。

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2013/06/15

茶毒蛾(4)

午前11:00から港区芝のプリンスタワーホテルで開催された読売広告大賞の授賞式に出席しました。
昨年撮影した「永谷園」の新聞広告が、部門賞最優秀賞とフォトグラフ賞を受賞した。俳優の高倉健さんを撮影したので、写真の力というよりは、高倉さんの圧倒的な存在感が、読者や審査員の目をひいたのでしょう。
私自身が評価されたことはもちろん嬉しいが、クライアントの永谷園が受賞したことの方が、正直嬉しかった。スタッフに対する永谷さんの信頼は、仕事を進めて行くうえで、最もありがたかった。今回のような仕事は、これまでの僕の写真家人生の中でも初めての経験ばかりだった。この先二度と無いかもしれない。

式進行の間、痒くて痒くて困った。
茶毒蛾にやられてから今日で3日目。痒みの内容が少しずつ変化している。
今日の痒みは昨日に比べて重さが出てきた。深さがある、と言ってもいい。茶毒蛾にやられた当初の痒みは派手だけど、皮膚の表面から派生した痒みだった。今日の痒みは内側から生じてくるニュアンスだ。熱っぽさも深さを感じる。厚ぼったい熱だ。この症状は回復方向だろうか、あるいはより悪くなってるのか、まだ解らない。
このまま放置していて構わないのか、少し不安になってきた。自力で治癒するのか?それとも悪化させて結局は医者にかかる羽目になるのか。

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