2016/11/10

写真と珈琲のバラード(3)

写真と珈琲のバラード(3)

キスマーク?いえいえ、違います。

月日が経つのは速いものですね。珈琲の焙煎を始めてから今年で7年経ちました。だいたい平均すると2~3日に1回。1回につき2~3種類の珈琲を焙煎します。ならしてみると、ほぼ毎日1回焙煎してることになりますから、単純計算で、約365×7=2555回ぐらいの焙煎をしたことになります。やり始めの頃は実験に次ぐ実験だったので実際のところはもっと多く、ただし、1ヶ月の夏休みがありますから、3000回に届かないくらいの回数でしょうか。それだけの焙煎回数で、先日、ついに初めて火傷を負いました。そうです、一瞬、ほんとに、本当に微かな瞬間ですが、焼けた焙煎器に触れてしまったのです。

すぐに冷水をジャカジャカかけ、氷を当てて冷やしました。焙煎器に触れた直後はなんともなかったのですが、時間が経つに従い、徐々に肌の色が変わり、紅く変色して来ました。ヒリヒリ痛みも感じてきたので仕方なく薬をつけました。そして、2日過ぎてガーゼを剥がした直後の写真が冒頭のキスマークまがいです。

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2016/11/09

写真と珈琲のバラード(2)

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前回、珈琲カップの撮影について書きましたが、少し付け加えたいことがあります。器を撮るなら何といっても自然光がいいです、の話をしましたが、もうちょっと詳しく説明すると、太陽光が相応しいのは主たる光、主光源です。ところが、主光源以外の、業界用語で言うところの「おさえ」の光は私の場合、タングステンやハロゲンを使うことが多いです。自然光と人工光のミックスで撮影するのです。理由は、写真の特性を活かすためです。

私が考える写真の魅力に「ごちゃごちゃ混ぜ合わせる」があります。整理しない、片付けない、捨てない、です。引き算より足し算です。せっかくそこにあるものを退けてフレームの外に押し出さないこと、です。光もそのように考えます。むしろ積極的に性格の違う光を混ぜ合わせるのです。

今回、珈琲カップを撮影したのは、Cafe beeの室内の窓際を選んでセッティングしました。カップを撮るための主たる光は窓からの自然光ですが、店内を照明してるのは天井に設置したハロゲンランプです。光の環境をそのまま撮影すると、自然光とハロゲン光とのミックスになります。強さは圧倒的に自然光ですが、今回はモノによって、さらにタングステン光を足して撮影しました。何故そのようなことをするかと言うと、光の色を混ぜ合わせて撮るためです。

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2016/11/08

写真と珈琲のバラード(1)

1820年イギリス ダペンポート製 金彩藍手彩色花図紋1878年イギリス ローヤルクラウンダービー製

しばらくブログに文章を書くことから遠ざかっていました。作品作りに追われて時間がとれなかった。少し落ち着いたので、ブログを再開しようと思う。ついては、わたしが一等興味を持っていること、毎日何らかの形で関わっていることを主として書いていきます。一応題名を「写真と珈琲のバラード」とします。写真と珈琲についての想いを繰り返すことになるでしょうから、ちょっと洒落たつもりで「バラード」としました。

第1回目の話は写真と珈琲との合体。つまり、本日、私がコレクションした珈琲カップを撮影したのでその話から。

カップを撮影する、というのは、業界用語で「ブツ撮り」のひとつです。私はいわゆる「ブツ撮り」は専門ではありませんが、器や食品、機械などを撮影するのは好きです。光の当て方次第でどのようにもなるので、ライティングが好きな人は総じて「ブツ撮り」が好きだと思います。

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