写真と珈琲のバラード(10)
昨日、11/28日で「十文字美信写真展 刻々」が終了しました。来廊いただいた皆様に心から御礼申し上げます。
今回展示した写真は、球磨川の支流草津川(そうづがわ)の水面を撮影したのですが、私にはとても興味深い作品になりました。作品から何を観ていただきたいのかというと、すべての作品には何らかの生き物が写っていて、その生き物がとても可愛らしいのです。ただの水の「ゆらぎ」を写しただけですから、画面には生き物が写っているわけではありません。正確には「生き物に見える」、です。
あくまでも透き通った清流は、両岸の地形や水底の形、水中にある岩や石の影響でさまざまに流れが変化します。注意して見ると、視界に入る狭い範囲でも複雑な流れを見つけることが出来ます。角度や速度の違う「ゆらぎ」がなるべく複雑に集まる場所を探して、太陽の直射光が当たる時間を選び撮影したのが冒頭にアップした写真です。
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