合田佐和子展「ミルラ」始まる。

鎌倉「GALLERY B」で、5/10日より、合田佐和子さんの作品展が始まりました。

合田佐和子展 ミルラ

合田さんご本人に直接お目にかかったのは、この作品展を始めるに当たってギャラリーに来られた時でしたが、もちろんお名前や作品はずっと以前から知っていました。

合田さんの作品を意識したのは、確か1971年だったと思います。四谷シモンを撮影するために、四谷にあったシモンの家に行った時のことです。ペンキで塗った木製のドアーが入口で、ドアーの横にヤツデの木が植えてありました。そのドアーの内側に何枚かのピンナップが画鋲で止めてありました。シモンが気に入った絵やさまざまな作品を貼っていたのでしょう。その中に不思議な雰囲気をたたえた作品があったのです。記憶がおぼろげですが、目玉が異常に大きな白いマスクだったように思います。もしかしたら違う場所で見た時と混乱してるかもしれません。


「これは誰の作品なの?」と訊くと、シモンは「ゴーダサワコ」と答えました。

今でもその時の言い方が何となく記憶の底にあります。
「ゴーダ」と「サワコ」が別々のような、素っ気ない言い方でしたが、「サワコ」という名前の響きと、作品である目の大きな白い立体的な顔の印象が残りました。

それから今日まで、直接お会いすることはなかったのですが、新宿の「ナジャ」や六本木の「インゴ」でなんとなく噂を聞くことがありました。

今回展示された作品は19点あります。
最近は体調がすぐれず、入退院をくりかえされているそうですから、その状態でこれだけの新作を描かれたのは驚異的だと思います。気持ちを継続されることはよほど大変だったと想像できます。
作品を拝見すると、以前に比べて色彩が随分明るくなっていることに気がつきます。ご本人は「まだ描き込みたい」という希望があるそうですが、今まで培ってきた合田さん独自の世界はそのままに、また新たな領域に踏み込もうとされてるようにも感じました。合田ファンは必見の作品だと思います。

今までに出版された作品集も展示されてあり、初めて合田作品に触れる方も満足いく展覧会だと思います。
ぜひぜひご覧いただきたい。

 

 

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