「Zuan図案」企画ギャラリートーク

2/17(日)、90分ぐらいのギャラリートークをやりました。

神奈川工業高校図案科卒業生達の会「Zuan図案」が主催です。
話のテーマは「写真と珈琲」です。
会の世話役吉田功さんの発案です。
さまざまな分野で活躍している人達が22人参加しました。

11:00に集合し、まず僕が淹れた渾身の「オーナーズ・ブレンドコーヒー」を飲んでいただきました。現在のブレンドは自信作です。それに手作りのアップルタルトか同じく

手作りのチーズケーキのどちらかがつきます。ケーキもスタッフが研究を重ね、とても美味しいです。前日から準備していたので、不手際もなく進行したのですが、こうして一度にたくさんの注文が入るのは、本当言うとちょっと困ります。すべての珈琲はネルドリップで一杯ずつゆっくり時間をかけて淹れますから、気持ちが焦るのが嫌なのです。

ひと時の談笑の後、隣のギャラリーに移動してトークの始まりです。
僕は先ほどまでカフェのマスターだったので、前掛けを解いて、気分転換に帽子をかぶって登場することにしました。


はじめに滝の話。
滝の何を撮ったのか。岩壁を落下する水の動きに注目しました。800mmの望遠レンズを使い、焦点距離を2倍の1600mmにして撮影しました。
今回展示した「鵜の子滝」は滝を30分割して撮影し、展示の際に1つの完成形にまとめた作品です。なぜそうしたかというと、水自体が動いているので、肉眼では細部の形は確認出来ません。そのため、それぞれのパーツで時間差がある映像を組み合わせても不自然さは感じられないのです。組み合わせることで水の動きはさらに複雑になり、その複雑さが、僕が感じた落下する水の動きに、より近づいていると思ったからです。

写真について30分ほど話した後、珈琲の話に移りました。
何故珈琲の焙煎を始めるようになったか、どんな過程を経て現在の香り、味になったのか 、などを話しました。焙煎を始める前に自分で決めたテーマが5つありました。
(1)香り(2)口当たり(3)味(4)ヌケ(5)残り香です。
それぞれを、自分が理想とする状態にするには何をどうすれば良いかを考え、実践しました。ロケなどで不在以外は、毎日必ず焙煎します。そうして3年4ヶ月過ぎました。
まあ、自分でもどうしてここまで情熱を燃やすのか不思議です。


最後に美味しい珈琲の淹れ方で締めくくりました。

終わって、吉田さんから「十文字さん、写真の話は30分、それに対して珈琲の話は50分でした」と言われました。
う~ん、珈琲について話し出すと止まらない。

自分的には、あっという間に終わった感じですが、参加した方々が満足して帰られたなら、話した甲斐があったのですが。

 


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