「平家納経」と「もみじ饅頭」
11/19日、羽田空港から広島へ飛ぶ。
TVCFと広告スチール撮影のために、宮島でロケハン。
当然ながら、宮島といえば「厳島神社」です。
1980年頃から10数年間、僕は日本の伝統文化にどっぷり浸っていました。『アートジャパネスク』『FRONT』『なごみ』『桂離宮』そして『黄金風天人』などで、全国の寺社、仏閣、美術館を訪ねては撮影をお願いしていました。
その時期は見るもの、聞くもの、食べるもの、飲むもの、触るもの、何もかもが新しい発見で、かつての日本人が考えてきたこと、作ってきたことの意味を知るたびに、自分の今までの無関心さにショックを受けていました。当時は、日本の伝統的な美意識なら、なんでも吸収してやろうと思っていました。立体映像撮影に凝っていたのもこの時期で、伝統的な美意識を知識だけでなく、実際に体験したいと願って立体写真に行き着きました。立体写真についての話は、また次の機会に話しましょう。
数ある美術品の中でも、撮ってみたくてウズウズしていた一つが「平家納経」でした。
Recent Comments