2010/09/28

トークイベント

9/25日、「劇顔」と「FACES」のトークイベントが行われた。
会場は多摩美大美術館。
100人ぐらいの聴衆を予定していたらしいが、立ち見が出るほど盛況でした。
自分一人だけなら、ショボショボの人数でもかまわないけど、今回はゲストが4人もいらっしゃるので、もしも、聴衆が集まらずに、会場がガラガラだったらゲストの方々に申し訳ないなあ、と心配していたので、ひとまずホッとしました。

司会をお願いした演劇ジャーナリスト尾上そらさんが手際良く進めていただいたので、話す我々も流れに乗って話しやすかった。

ゲストの一人であるアートディレクター太田和彦さんとは、もう39年のお付き合いです。
僕は24歳の時に、まがりなりにも写真家とし

てデビューしたのですが、雑誌『anan』誌上で発表した写真を見て、彼はすぐに連絡をくれました。
太田さんは当時、資生堂の若き俊英デザイナーとして頭角を現していました。
その頃の僕は、広告の仕事をやるなどと考えてもいなかったので、太田さんの名前も知りませんでした。
電話を受けたあとで、家内に「俺が広告をやるんだってよ」と話したのを覚えています。
自分の資質が、多くの人を惹き付けなければならない「広告」に向いているとは思えなかったのです。
記憶、夢、ノスタルジー、暴力、自殺、不自由であること、現代音楽、舞踏、などなどに自分の内面がどう関わっていくかと考えていたので、「広告写真」を撮ることになるとは思えなかったのです。

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2010/09/23

似絵(にせえ)

9/18日、「劇顔」と「FACES」展がオープン。
場所は多摩センター駅から5分にある多摩美大美術館

写真はやはり壁に掛けるとよく見える。
出来が良く見える、という意味ではなく、テーブルに置いて見たのと違った印象になる。
いつもそう感じるけど、それって何故だろう。
水平に置かれた作品は斜めの角度から見ることになるから、何かがきちんと見えていないんだね。
正対する、というのは受け止めるために必要な行為だと思う。
特に、顔に関していうと、撮影する際には、まずはじめに正面の位置から見なければいけない。
横顔が魅力的な人も多いけど、それでも、正面顔を見ることから出発したいんだ。

しかし、あらためて考えてみたら、写真を撮る、という理由があるから人の真っ正面に立てるけど、そうでなかったら、人と正対するのはなかなか難しいし,勇気がいる。
もしも俳優の高倉健さんと初めてお会いして、カメラもなく手ぶらで正面から顔を凝視する、なんてことができたとしたら、そいつは度胸ある行為だと思う。
別に高倉さんを例にするまでもないけど、以前、実際に高倉さんを撮影した時に本当にそう思った。
「カメラがなかったら、ここまでマジマジと顔を見つめられないだろうな」と。

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2010/09/18

ここ数日

今日は9/16日、数日前からやっと涼しくなってきました。

季節の過ごしやすさとはうらはらに、昨日15日はある意味、僕にとって大変な日だったので、ちょっと思い出しながら書いてみます。

まず、前々日からほとんど眠れない夜を過ごしていました。

9/13日は撮影で京都に滞在していたのですが、夕方ごろから断続的に歯が痛み出したのです。
夕食はスタッフと一緒だったのと、それほどの痛みではなかったので、我慢して食べたのですが、ホテルの部屋に戻った頃から激しく痛み出しました。
夜が更けるにしたがって痛みはますますひどくなり、フロントに電話して、深夜に開いている薬局はないか、訊ねるほどでした。
とてもベッドに横になる気分になれず、結局朝まで立ったり座ったりして過ごしました。

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