2011/02/23

「升たか」さんのコーヒーカップ(1)

昨年の秋頃から、ずっと考えていることがありました。
それは、コーヒーカップです。
自分のコーヒーの味がはっきりと決まったので、次はカップをどうするか、思案していました。
なんとなく決めていたことは、なんにでも合うような無難なものは止めようと思っていました。
言ってみれば、アースカラーのような、どの空間に置いても似合ってしまう器は、おもしろくありません。
ただの白いカップもつまらない。
コーヒーは嗜好品ですから無難なもので終わらせたくない。「好き嫌い」だけで決められるものは、思いきって行くところまで行ってみたい、というのが僕らしい、と思っています。
それで、「絵付け」のカップを探していたのですが、なかなか気に入ったものが見つかりませんでした。

「へたうま」は嫌いです。
しっかりした技術、センスに裏打ちされた本当の「絵付け」が出来る陶芸家を探していました。
もっとも、技術があるだけでも駄目です。
冒険してなければ、新しく作る甲斐がありません。
それに、何よりも僕が焙煎して抽出したコーヒーの味、香りにぴったりの世界をイメージできる作家でなければなりません。
いったい、そんな「絵」が描ける人は誰だろう、と日夜考えていたのです。

先日、突然、ある人の姿が浮かんできました。
「升たか」さんです。

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2011/01/05

ベイシー

平泉中尊寺の僧侶、菅野成寛師のことを書いたので、東北にいるもう一人のすごい友人のことを話したい。
一関のジャズ喫茶「ベイシー」のマスター菅原正二さん(通称ベイシー)だ。
ベイシーにまつわるおもしろい話には事欠かない。
すでに伝説的な男だ。

「ベイシー」の店で放たれる「音」を聞くために、全国のオーディオファンが訪れる。

カウント・ベイシー本人から”Swifty”のニックネームをもらう。
JBLの社長以下、同社の有力な技術者が「ベイシー」のサウンドを聴いて言葉を失い、それから毎年通ってくるという。
文章の達人であると同時に、写真にも才能を発揮する。等々。
ベイシー本人の詳しい履歴は、彼の著書『ぼくとジムランの酒とバラの日々』を読んでください。
この本はめちゃくちゃおもしろい。

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2011/01/01

ニューイヤーブレンド

新年おめでとうございます。
今年も皆様にとって、良い年になるよう願っています。

年末のしばらくは、幸いにも少し時間があったので、コーヒーのブレンドの研究をしていました。
正月三ヶ日は、「Cafe bee」でコーヒーマスターをやるので、そのための新しい味を実現させたかったのです。

テーマは、飲み口がチョコレートの香りと甘さ、のどごしはやわらかなコーヒーの苦味、飲み終わりのすっきりした切れ、をやってみたいのです。
一応満足いく結果になりましたので、初詣などで、近くへお越しの方は試してください。

隣接してる「GALLERY B」では、「劇顔」の展示もやっています。

 

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