おいしいコーヒー(18)、焙煎は勇気だ。
以下の文章は、僕の個人的な体験から導きだした結論で、コーヒー焙煎に対する現在の感想です。
先日も、ある雑誌社から連絡があり、コーヒーの取材を受けた。
最近は、写真よりもコーヒー関連の取材が多い。僕にとって喜ばしいことかどうかわかりませんが。
取材を受けてて感じるのは、コーヒーの味にも流行があるのではないか、ということ。編集者の話を聞いていると、最近のコーヒーの味傾向は、一時よりも酸味がもてはやされているらしい。独特のコーヒーの酸味が味の決めてだ、などと言っている。実際に焙煎の経験がある人ならわかりますが、酸味も甘味も苦味も、焙煎のやり方一つで変わってきます。どの豆にも焙煎の過程で、焙煎の進行にしたがって、すべての味覚が現れては消えていきます。ブラジルやモカは酸味が強くて、ケニヤやタンザニアは甘味がある、などと言うのは間違っていて、どの段階で焙煎を止めるか、です。すべての豆に甘味も酸味も苦味もあり、焙煎方法で味を決めているのです。
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