2011/05/30

浅草寺「大絵馬」

先日、浅草寺へ行った。

江戸時代から明治にかけて浅草寺に寄進された「大絵馬」と「伝法院の庭」を拝観させていただくことになった。
普段は未公開ですが、僕のたっての願いを、平泉中尊寺釈尊院住職菅野成寛師のはからいで、見学が実現したのです。
度重なる災害を免れ、太平洋戦争による東京大空襲でも寺僧の尽力で疎開させていたために、現在でも250点の「大絵馬」が残っている。

 

僕はこの「大絵馬」の存在を知って以来、なんとか見ることは出来ないかと思っていました。
浅草寺といえば、江戸庶民の信仰のメッカ、と同時に、徳川将軍家の祈願寺でもあります。
江戸の人々の心意気やさまざまな美意識を知る上で、「大絵馬」は最高の美術品だと思っていました。

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2011/05/14

今、思っていること。

東北関東大震災から2ヶ月が過ぎました。

先週から大学の授業も始まり、僕の周囲も再び日常という時間が繰り返されようとしています。

3月、4月はすべて撮影の仕事はキャンセルされ、余震が続き、計画停電もあったりして不安定な生活でした。しかし、今は少しずつ以前と同じ生活が戻りつつあります。

震災がもたらしたものは、いったい何なのか、僕にとってそのことを理解するのは時間がかかりそうです。
この大災害を一つの事態として受け止めるには、まだ生々しい。それに、被災地の方々や、人災である原発は、いまだに進行形です。ただ、これまでに感じたことの一つは、原発は日本に存在してはいけない怪物だということ。

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2011/04/18

神様の保証

昨日(4/17)、表参道にある「大坊」珈琲店主の大坊さんが、我が「CAFE bee」に来訪された。
奥様もご一緒でした。
「大坊」珈琲店は、村上春樹さんもエッセイ「夢のサーフシティー」の文中で絶賛されている珈琲の名店です。
僕は個人的に大坊さんと知り合いというわけではなく、陶芸家の升たかさんから僕の話を聞いて興味を持たれ、来店されたのだと思う。直接的には知り合いではないのですが、一方的に僕の方は大坊さんを存じ上げている。

一昨年の11月に、自分で珈琲を焙煎しようと思い立ってからまず始めたことは、珈琲の名店といわれている店の珈琲を飲みまくったことです。仕事で地方へ行くと、その地の名店を訪ねたりもしました。そして、自分なりにおいしいコーヒーの共通点を探し出し、その味を実現させるにはどうしたらいいかを考えたのです。

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