轟音

滝を目の当たりにしてもっと近づいて見たい、出来れば落下する水の様態をつぶさに記憶に焼き付けたいと願ったとしても、今いる場所からこれ以上接近することは不可能だ。
それに落差ある空間を落ちてくる水のスピードに私の眼球はついていけない。しかし、私は今自然の只中にいて、滝を見ているという真実を記録したい。ありのままの現実であるからこそ魂が震えるのだ。轟音に私の魂が震えるのは、滝にも魂があり、滝の魂が震えてるそのことに共感するからなのだ。

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