BISHIN JUMONJI GALLERY次回展示「刻々+」

BISHIN JUMONJI GALLERY次回展示「刻々+」
2023年10月13日(金)~2024年1月20日(土)まで。

 私は1971年6月に写真家として独立したので、今年(2023年)で52年経ちました。写真を撮り始めた当初は当然フイルムカメラを使っていましたが、2000年過ぎた頃からデジタルカメラを使い始め、現在では余程のことがないかぎり、デジタルで撮影します。撮影方法がフイルムからデジタルに変化した事態はカメラが変わっただけでなく、写真の概念そのものも大きく変わってきたと実感しています。
 半世紀以上にわたって、どっぷりと写真撮影に関わってきた自分が、今何を見つめて何を撮ろうとしているのか、写真で何を表現しようとしているのか、そもそも現代に写真を使って表現する可能性が存在しているのか、自らを確かめたくて最新作「刻々」を展示することにしました。
 2016年から撮り始め、現在も続けている「刻々」の被写体は「水」です。暴れると恐ろしいですが、生命誕生そして維持するためになくてはならない根源的な物質です。「水」の特徴は定まったかたちがないことですから、様態は時々の存在する環境に従って変容します。「水」は基本的に光を透過し、角度によっては反射します。また「水」の動態は撮影する際のシャッタースピードによって変化するので、千変万化とにかく厄介な被写体なのです。

 被写体としては困り者ですが、愛情もって粘り強く接していると、予想を遥かに超えたとてつもない姿を現します。動き出したら二度と同じ姿を見せませんし、撮影した瞬間はどう写っているかわからないことも魅かれる理由です。
また過去の作品から「水」に関する作品も自選して展示することにしました。
「水」「太陽」「地球」との三位一体が作り出すドラマは美しく且つ果てしなく観るものの想像力を掻き立てます。
 鎌倉にある私設ギャラリーなので、毎日オープン出来ないのが残念ですが、期間中金、土曜日の二日間開廊します。
 十文字美信撮影作品「刻々+」観覧ご希望の方は下記ギャラリーホームページより必要事項をお書きの上、お申し込みください。予約制ですので、その時間の人数がいっぱいになり次第締め切らせていただきます。多くの方にご覧いただきたく思います。

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