今、思っていること。

東北関東大震災から2ヶ月が過ぎました。

先週から大学の授業も始まり、僕の周囲も再び日常という時間が繰り返されようとしています。

3月、4月はすべて撮影の仕事はキャンセルされ、余震が続き、計画停電もあったりして不安定な生活でした。しかし、今は少しずつ以前と同じ生活が戻りつつあります。

震災がもたらしたものは、いったい何なのか、僕にとってそのことを理解するのは時間がかかりそうです。
この大災害を一つの事態として受け止めるには、まだ生々しい。それに、被災地の方々や、人災である原発は、いまだに進行形です。ただ、これまでに感じたことの一つは、原発は日本に存在してはいけない怪物だということ。


福島原発の現状を考えると、停止の仕方を知らない自動車を走らせてるようなものです。ブレーキがない自動車を走らせていたのですよ。
自然に想定範囲はないのだから、地震の多い日本に原発はふさわしくない。今回の災害で、こんなことは誰でも実感したことですよね。原発が無くなるとエネルギーが不足するなら、生活を変えていく工夫を考えなければいけません。日本人全員が、幸福について真剣に考える時が来ていると思います。

プラスばかりでなく、マイナスも必要です。引き算を考える時期なのです。

今回の原発の報道を観ていて、本当に人間の未来が心配です。

人間はいつから進歩しなければいけないと思うようになったのでしょう。
人間は変化しなければ生きられない動物ですね。
僕の家にいる猫を見ていると、僕と猫の違いは、僕はなんとかいい生活をしようともがいていて、猫はずっとこのままでいたらいいのに、と思われることです。
僕が心配しても人類にとって何の助ける力になりませんが。

「変わりたい」という欲求が幸福につながっている時代が、これからもずっと続けばいいのですが・・・。
歴史がいろいろなことを明確にしてくれるでしょうが、その答えを確認するまで僕の寿命は続きません。

 

5 Responses to “今、思っていること。”

  • K.Tamura |

    未だ悪夢が覚めないような日々が続いています。被災された子供さんたちを思うと胸が痛みます。最悪のケースを想定していたならば、被害はずっとずっと減らすことが出来たでしょうに残念でなりません。足柄の茶葉もとなれば私の住む所もダメかと思ってしまいます。春物の花木は終わりになりますが、そちらの半化粧はどうですか?日当たりが良すぎるのでは(湿気と有機質土壌が好き)と思います。少し日数がかかりますが、コーヒーかすと米ぬかとで最高の肥料になるので羨ましいです。この夏こそ鈴木さんに会えるといいですね。我が家にはヤモリの一家が鉢台としているブロックに住んでいます。6,7センチの体で手足を精いっぱい広げた姿はとても可愛いらしいです。今年はどうしたことかホンチをよく見かけます。ババもカンタもいます。マサキよりバラにいるほうが強いんだと駆け回っていた頃を思い出します。朝起きて日に輝く植物を眺められることを幸せだなあと思うのは私だけでしょうか、震災前の日常に早く戻れますよう祈らずにはいられません。

    • Bishin |

      コメントありがとうございます。
      今年の半夏生は今のところ順調です。やはり、おっしゃるように日当りが良すぎるようで、去年はそれで失敗しました。その反省で、今年はせっせと水やりをしています。田村さんは足柄方面にお住まいなのでしょうか?実は今年はまだ一度も「ホンチ」を見かけないのです。例年なら5月の連休あたりからぼちぼち見かけるのですが、今年はまだ見ていないのです。それで、日本列島の気候が変わってしまったのかと、懸念していました。田村さんのお住まい方面に移動したのかな?私は毎年、この時期に「ホンチ」を見ることを50年ぐらい続けています。「ババ」や「カンタ」の文字を見て、一気に子供時代に飛びました。「アジロッケツ」や「ダンゴッケツ」など、目に浮かんできました。
      また時間ある時に半夏生の成長具合を見に来てください。
      今年は「鈴木さん」との出会いを期待しています。

  • yoshi |

    おはようございます  久しぶりのチャレンジです

  • yoshi |

    先ほどは失礼しました まさか送れるとは思いませんでした。
    では あらためて
    3月、僕に何が出来るのか考え苦しく思い過ごしていました。
    4月、原子力発電についてひたすら調べていました、今までは波乗人としてそれなりに環境を気にはしていましたが あらためて 怪物のはきだす目に見えない息の恐ろしさに怯えていました。
    5月、いつもどうりに海に浸かる大人とそれにつられて海に浸かる子供をみていて感じる所があるので 神奈川県の下水処理場に問い合わせたり、平塚の河野太郎事務所に問い合わせたり
    ・・・汚染の被害をしりました  途方にくれます

    その昔黒澤明監督はこんなとんでもない 夢 を見ていたのかと思うと頭がさがります。

    制御不能の怪物が吐き出す 目に見えない息に怯え暮らすのか
    はたまた  ハイビスカスの甘~い香りに誘われ 太陽の光を浴び 気の済むまで波に乗るか・・・

    幸せとは、悩む所です。

    ぼちぼち 一杯いただきに行きたいと思います。

  • Bishin |

    自分だけの幸せを考えるのでなく、そうかといって、国家とかを想定するのも荷が重いかもしれませんよね。自分にとって大切な人がどうなるのか、と想像したらよいと思っています。自分にとって大切な人は、家族はもちろんですが、家族だけではないですよね。親や兄弟、親友や、仕事仲間や、それこそ大勢います。その人達が危険にさらされるような原発は、ただちにやめなければいけません。
    核と人類の共存は難しい。日本では無理です。この考えをぶらさずに、自分が出来ることは何か、そう考えたらよいのでは。おいしいコーヒーを飲みに来てください。 

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