おいしいコーヒー(5)
1/3日、午前中は事務所の本の整理。まとまった時間がとれないので、世田谷の事務所から鎌倉へ引っ越すのは少しずつしかできない。焦らずに何事も楽しみながらやろうと思ってる。まだ大事な暗室の引っ越しが残ってる。8×10インチの引き伸ばし機は昨年中に持ってきたので、後は自分達の力でなんとかなるでしょう。
午後からコーヒーの焙煎。
この正月休みの間に、一応の結論は出そうです。
今日は、「ダブルロースト」をやってみた。まだ一度も試していなかったので気になっていたのです。
結果は、予想以上に良かった。
2度目の焙煎時期をどうするかが問題ですが。
1度目の焙煎後、豆が完全に冷えた状態と、まだ温かい状態との2種類で試しましたが、両者にそれほどの違いはわからなかった。我が家の厨房は焙煎テストに適した環境ではないので、この結果はあまり参考にならない。
ただ、個人的に感じたのは、「ダブルロースト」することで焙煎度が確認しやすいのと、酸味の調節がしやすい利点はありました。
1度の熱処理で終了する場合と、時間を空けた2度の熱処理とで、両者の味の違いを確認するまで正確なデーターはとれません。しかし、個人的な感想として「ダブルロースト」は、やり方によっては使えると思いました。
焙煎を繰り返しながら、確認できたことは自分のコーヒーに対する嗜好の傾向です。
僕的には、酸味が強い浅い焙煎より、どちらかというと、苦みが強い深い焙煎が好みです。何よりも大切に考えたいのは「香り」です。深い焙煎は色素が黒くなるので、苦みが増しますが、ある時期までは焙煎度の深さに比例して「甘み」の香りが発生します。これがコーヒー独特の個性の一つではないでしょうか。特に、高い温度で深い焙煎をした場合、抽出後、飲み終わりに近づくにつれて、カップに残る「香り」は甘さが増してきます。この残り香を楽しむというのがコーヒーの世界ならではと思っています。
産地、種類、精選の仕方によって焙煎の度合いは微妙に変えるべきでしょうが、豆の管理の問題がわからないかぎり、それほど神経質になる必要はないですね。手元に届くまでどのような状態であったのか正確には確認できないのですから。
焙煎は、自分が一番大切にしていることを実現させる考え方で充分だと思います。自分の好みを反映させることです。まだまだコーヒーに対する興味は続くと思いますが、現段階での結論を出そうと思っています。
近い将来、ギャラリーが開館し,来館された折には、ぜひ作品の鑑賞と同時に、コーヒーの味も試してくださると嬉しいです。
今日で僕の正月休みは終了です。
明日から通常の仕事のスケジュールが待っています。