東光山英勝寺
自宅から徒歩5分ほどのところに東光山英勝寺がある。創建は寛永13年(1636)とあるので、それほど古い寺ではない。
この地は元々源頼朝の父義朝の屋敷が建っていたが鎌倉幕府崩壊の後は上杉氏の家臣太田道灌が居を構えた。しかし、道灌が暗殺された後は家が没落し、再建されたのは江戸時代になってからだという。
太田氏の血筋である「お八」が徳川家康の夫人になり、それからは家康が合戦に連戦連勝したことから「お勝」の名を賜った、と寺からいただいたしおりに記されている。
家康が逝去した後「お勝の方」は出家し、名を「英勝院」と改め還暦を機に寺を開いたのだ。
尼僧の寺ということもあり、私は今まで訪れたことがなかった。
たまたま通りかかったら総門が開いていたのだ。
犬槇の古木の根方にテントを張り、机を置いて臨時の入り口を設けていた。
鎌倉の風情が好きだ。
奈良や京都とも違う、スケールが小さいせいか自然との距離が近い。
数人のアマチュアカメラマンが白い藤の花にレンズを向けていた。