「おわら 風の盆」デジタル一眼レフ動画の歴史

いまの時代は一眼レフスチールカメラ本体で動画を撮るのは当たり前ですが、そもそもはCANON 5Dに動画機能を搭載したのが始まりです。
2005年に5Dが発売される際、CANONからBODYに搭載出来る機能が一つ余ってるので何をしたらいいか?の話になりました。
私はスチール写真が専門ですが、同時にCMの動画撮影もやっていたので、かねがねビデオカメラに不満を抱いていました。スチールカメラで動画を撮ることが可能になれば、表現する世界がグッと広がるぞと話したのです。試しに撮ってみましょうと話が進み、2006年「さくら」のタイトルでスチールカメラの動画機能を使った作品を作りました。
吉野へ行き、さくらの花びらが落下する風情をCANON5Dを使って撮ったのです。これは私が知る限り、一眼レフ動画機能を使った世界最初の作品だと自負しています。
作品の出来が良かったからでしょうか、5Dに続き、動画のスペックを向上させた一眼レフカメラCANON7Dが開発されました。そこで本格的に動画を撮ることになり、「おわら風の盆」を作ったのです。まだ7Dが発売前の2009年の9月だったと思います。
今回、当時チームを組んだプロダクション「SPOON」さんからデータを送ってもらい、当時の作品を再び観る事ができました。

すべて手持ちで撮りました。
これもカメラをめぐる一つの歴史ですね。


 

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