写真と珈琲のバラード(4)

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今朝は激しい雨。目が覚めると、屋根を叩く雨の音が聞こえます。

今回のアメリカ大統領選挙の結果は、ご存知のようにトランプさんの勝利に終わりました。正直驚きました。まさかアメリカ国民がここまで現状をなんとか打破したい、の思いに切羽詰まっていたとはビックリです。いま、一番驚いているのは、本人のトランプさんではないでしょうか。

関西の大地震から続いて、東北、熊本と、日本も地球規模で揺れています。福島の原発事故が原因で抱えている問題も、どこまで解決に向かっているか不透明です。国民の関心を東京オリンピックで誤魔化してるように思いませんか?4年後に行われるたった2週間のスポーツイベントのために、巨額の税金を投資するのはやめてもらいたい。もったい無いですよ。報道も含めて今やらなければならないことはなんでしょう。

と、こう考えながら今朝も珈琲の焙煎を2回しました。豆の種類はマンデリンとケニアです。本当は、珈琲は豆(まめ)ではなく実(み)なのですが、通称の豆で話します。

焙煎の話をしようとすれば、写真と同じように、話すことが多過ぎて何から話していいか、です。まず、基本的なきっかけなどから。

珈琲は何のために飲むのでしょうか?私はホッと一息つく時に珈琲が飲みたくなります。ホッと一息と言いましたが、現代の目まぐるしく忙しい一日に、一息つく瞬間は大切な時間です。出来れば、その短い時間の内に、たいしたお金もかけずに、小さくてもいいですから驚きや満足感や贅沢な気持ちに浸ることが出来たら最高です。私はこれを珈琲で実現しようかと思い、そして始めました。そろそろ8年前のことになります。

私は20代の頃から写真を撮り始め、現在もうじき70歳ですから、50年近く写真を撮り続けてきました。あまりに膨大な量の作品が溜まり、思い切って処分しましたが、それでも1/10ぐらいは捨てられない作品が残りました。写真は至極個人的な想いから出発したテーマであったとしても、時代が作るものだと思います。発表することに意味があるのではないかと思い、興味ある方がいらっしゃれば、今までの作品を観ていただきたいと、鎌倉の自宅の横にギャラリーを作りました。ほとんどの方が東京など、地元以外からわざわざいらっしゃることになるので、私の写真を観て、ただそれだけで帰られるのも、何だか愛想がないなあ、写真を観ながら何かそれ以外に私に出来ることはないか、と考え、珈琲はどうか、何処にもないほど愛情たっぷりな美味しい珈琲を飲んでいただくことが出来れば、と思ったのです。そしてギャラリーの隣にカフェ空間を創り珈琲を飲んでいただこうと考えました。これが珈琲の焙煎地獄(天国?)にハマるきっかけでした。

冒頭の写真は、今朝焙煎したばかりのマンデリンです。


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