作品名を「神殿」と名付けるきっかけになった一枚です。 空間との自然な折り合い、枯れた花の色、垂れた花を支える茎のか細さ強さ、単純であり複雑でもあるライン、残った葉の位置、なんというか抽象的な宗教画と言うべきか、言葉に出来ない敬虔な気持ちで花を見ていました。
花器に活けた花が枯れていく過程を見つめていると、美しいと思うタイミングが興味深い。私が感じたことは、認識から始まるのではなく、美はなんとなく始まっていく。
咲いている時よりも、こうして枯れた時の方が一つずつの個性が現れているように思ってしまう。時間の経過が個体にとって必要なものだけを残すからだろうか。洗練とはなんだろう。
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