2023/03/29

桜を撮ろうと

ホテルの部屋で目が覚めたら今日もいい天気。桜を撮ろうと出かけてみた。桜がよく見えない。せっかく桜はそこに咲いているのに写真が撮れない。またかいな、と諦めて夕方部屋に戻る。


2023/03/28

桜

眼前の存在はただ心の働きである、という考え方は桜を見ている時に最も強く感じる。桜が仮の姿であるなら、写真を撮ることでその出どころに行ってみたいとも思う。


2023/03/15

「甲斐荘楠音の全貌」展

「甲斐荘楠音の全貌」展

京都国立近代美術館で開催されている「甲斐荘楠音の全貌」展に行った。

32歳の時に、国画創作協会展に出品した「女と風船」を土田麦僊から「穢い絵だ」と出品を拒否された、という。その穢い絵を見てみたかったのだ。

並んだ作品を観ていると、楠音の美に対するひたすらな追求が間近に迫ってくる。現実と幻覚を行ったり来たりするような、自分だけの世界に埋没した挙句の作品に共感した。晩年は商業映画の衣装や美術考証に携わっていたのもわかるなあ、さまざまに人間は複雑な想いの中に生きている。
ただ、女や情念を大きく捉えようとした大作は、抽象や象徴に踏み込んだ気がして残念だった。情念を大作に描いてみたいと思ったのかな。

東京蒲田にある本社ロビーに私の写真が展示してある「高砂香料工業株式会社」の創立者甲斐荘楠香は楠音と兄弟ということもあり、より身近に感じて興味深かった。


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