おいしいコーヒー(17)
口あたりを主に考えると、弱火をうまく使う必要があります。
全体を強火で仕上げると、飲む時の口あたりが強くなります。ただし、強火のいい面ももちろんあるわけで、飲み終わりの抜けがよくなるのです。
ですから、間接の場合は、強火と弱火の両方を使いこなしていかなければなりません。
僕は当初、カフェ厨房のガスコンロを使って焙煎していたので、強火に関しては問題なかったのですが、弱火が思ったようにいきませんでし
た。それは、焙煎器の形と関係していたのです。焙煎器のシリンダーを回転させるためのハンドルが、ガス台にぶつかってしまうため、焙煎器の高さを火元から8cm上げたのです。この火元から遠ざけたことが原因で柔らかな弱火を使うことが出来なかったのです。
弱火がシリンダー全体を包むようにして豆に熱を加えねば柔らかな口あたりは実現できません。
火元からの距離に気付くまで、だいぶ時間を使ってしまいました。
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