2010/12/24

中尊寺釈迦堂(2)

11/14日の平泉は曇り空でしたが、陽気はそれほど寒くもなく、落慶法会が始まる頃には、時おり薄日も見えて、会はつつがなく進行しました。

現存する中尊寺釈迦堂は享保4年(1719)の建立で、300年に及ぶ経年のために、傷みが激しく、さらに,平安末期作といわれている本尊釈迦三尊像も同じように変化が目立った。修理をせねばならない状態であったという。
今回、法会参列のために中尊寺へ行って、僕は釈尊寺住職菅野成寛師の新たな面を知ることになった。

成寛師とのお付き合いは、かれこれ25年以上経過しますが、考えてみると、住職としての仕事ぶりはほとんど知りません。知っていることといえば、中世史研究の専門家であること、それに、大酒飲みであることぐらいです。
親しい友人であっても、その人が具体的にどんな日常を送っているか、案外知らないことってあるのではないでしょうか。たまにしか会わないのであればなおさらです。すべてを知らなくても、お互いに親しみを感じることはあるのです。肝心なことが解り合っていれば、それだけで深く付き合うことはできるのです。

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2010/12/11

中尊寺釈迦堂(1)

このところ仕事のスケジュールが厳しくて、PCの前に落ち着いて座ることが出来ませんでした。
長い間ブログの更新をサボったので、もしかしたら、病気でも、と思った方がいらっしゃるかもしれません。
もし、そうであったらすみません。体調はすこぶる健康です。ただ、連日撮影で、書き込みができませんでした。

撮影の仕事が一つ入ると、「メインスタッフ打ち合わせ」「オールスタッフ打ち合わせ」「建て込み、アングルチェック」「本番撮影」「テレシネ」と、最低でも5日は必要です。全然別々の撮影が5〜6本、たて続けに入ると、ほとんど早朝から夜中まで、ぶっとうしで仕事です。それに、原稿書き、インタビュー、週1回大学授業もあったり、毎日の日課として早朝か帰宅後には、必ずコーヒーの焙煎をやります。
そんなこんなであっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。

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2010/11/09

おいしいコーヒー(17)

口あたりを主に考えると、弱火をうまく使う必要があります。
全体を強火で仕上げると、飲む時の口あたりが強くなります。ただし、強火のいい面ももちろんあるわけで、飲み終わりの抜けがよくなるのです。
ですから、間接の場合は、強火と弱火の両方を使いこなしていかなければなりません。

僕は当初、カフェ厨房のガスコンロを使って焙煎していたので、強火に関しては問題なかったのですが、弱火が思ったようにいきませんでし

た。それは、焙煎器の形と関係していたのです。焙煎器のシリンダーを回転させるためのハンドルが、ガス台にぶつかってしまうため、焙煎器の高さを火元から8cm上げたのです。この火元から遠ざけたことが原因で柔らかな弱火を使うことが出来なかったのです。
弱火がシリンダー全体を包むようにして豆に熱を加えねば柔らかな口あたりは実現できません。
火元からの距離に気付くまで、だいぶ時間を使ってしまいました。

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