2017/11/19

写真と珈琲のバラード(38)

BISHIN JUMONJI GALLERY で開催する次回写真展のお知らせ。
期間:2017/12/13(水)~2018/2/28(水)‬
‪雑誌シアターガイドで連載してる「劇顔」2017年に掲載した12人の役者を十文字美信オリジナルプリントで展示します。

雑誌シアターガイドで連載を始めてから来年は20年になります。写真家にとって、ポートレートというのは撮影の基本であり、どこまで行っても魅力的なテーマだと思います。
写真を撮る、つまり撮影者と被写体との間に移り変わる一瞬を捉えて被写体の魅力を表現する。と同時に、撮影者の思想までをも定着させる。

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2017/11/18

写真と珈琲のバラード(37)

久しぶりに珈琲の話。

以下はあくまでもわたしの主観から基づいた感想です。
珈琲の香り、味を決定する要素は焙煎だ、の話を書きましたが、今回は抽出のことです。
私はネルドリップですから、ペーパードリップに適用する話かどうかはわかりません。
以前話したように熱湯をそのままの温度で珈琲の粉に当ててはいけないのはその通りです。苦味が強調されてしまうからです。
私は抽出ポットの先を潰し、細い湯が出るように形を変えて使っています。理由は、ドリッパーの下から落ちる湯の量を目安に、ポットから湯を注ぐためです。
では、そのやり方を無視して、ある程度の量の湯を早いスピードで珈琲粉に注いだらどうなるか?を試してみました。この場合、始めの蒸らし時間は変えず、約20~25秒とします。湯温は80度です。

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2017/11/14

写真と珈琲のバラード(36)

11月になり、北海道北端の利尻島、礼文島へ行く。

次の作品「修羅」の撮影のため。
いつも思うのだけど、写真を撮るきっかけは何だろう?何故北海道ですか?何故滝なんですか?何故バラバラになった仏像なんですか?とよく尋ねられる。
正直、説明出来るような明確な理由は、自分にもわからない。その時その時になんとなく心の中に引っかかったものがあって、それが自然に膨らんでくるのです。今は10代の頃からの友人藤崎が亡くなったことが膨らんでいます。
写真集『感性のバケモノになりたい』に掲載した藤崎の写真を見つめているうちに突き上げて来るものがあり、かれが亡くなった最後の地、羅臼に行ってみました。そこで共通の友人と会っているうちに、さまざまなことが心に去来しました。グレてやんちゃした少年の頃、嫌でも社会という共同体のなかに入らざるを得なかった青年時代、そして今はヒタヒタと終焉が近づいているのを自覚する老境にさしかかっています。
振り返ってみると人生って哀しいね。

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