2019/07/17
写真と珈琲のバラード(47)
5年前に江戸美術コレクターの加納節雄さんから画像を送られてきたのが、I WERE YOU
の始まりです。
安土桃山時代の狩野松栄から幕末の河鍋暁斎まで、日本を代表するさまざまな絵師の作品と私の写真を並べて一つの作品にする、というアイデアは、当初、途方もないことだと思っていました。かつて誰も考えたこともない驚天動地、奇想天外な思いつきだと思い、しばらく静観していたのです。
PCの画像上で50組くらいの作品が出来上がった時点で、そろそろモニターではなく本当の作品を組み合わせて見よう、ということになり、昨年の12月に私の残闕
と曾我蕭白の鷹兎図屏風
を同一に額装してみたのです。
組み合わせた作品をギャラリーの壁に展示して、初めて観た時の感動はなんとも言えない気持ちでした。戸惑いと迫力とがないまぜになり、そのうち、今まで見たこともない未来的な作品を目の当たりにしてる喜びに震える思いでした。隣の加納さんを見ると、全く私と同じ感動に浸っているのが伝わってきたのです。
顔を見合わせてやったね!
と思わず握手していました。
TRYTRYの小島さんの繊細で大胆な閃きがなければ、この難しい額装は実現出来なかった。
現在は87点の組み合わせが完了しています。
Recent Comments