情熱

「扇面貼交手箱」模型尾形光琳作「扇面貼交手箱」ポラロイド

頭がボケないうちに記憶を書き留めておこうと思い、年明け早々から過去の記録を開き始めたら、日本の美術品を撮影した最初のポラロイド写真が出てきました。
松岡正剛さんから誘われて参加した講談社の『アートジャパネスク』「琳派の巻」です。

当時私はハワイ移民を取材した『蘭の舟』刊行も済み、広告撮影の隙間を縫って東南アジアのゴールデントライアングル山中に通い、山岳少数民族ヤオ族の始祖神話を探究していました。他民族のこともいいけど、そろそろ自国の文化をやらなければいけないと思い始めていたので、喜んで承知しました。

尾形光琳作「扇面貼交手箱」が最初の被写体です。
美術品を撮影するのは初めてだったので、本番前にサイズを調べ自らそっくりの模型を作り、カタログを見ながら模型の上に絵を描いたのです。それを元にライティングテストを繰り返して撮影にのぞみました。当時はフイルムですから、シャッター押しただけでは気に入ったように写真は写らないのです。
1981年12月のこと。熱い情熱が必要な時代でした。

左が模型、右が本番で撮ったポラロイド写真。


 

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