「神殿」(2)

神殿

「人は一人では生きていかれない」の台詞を耳にするたび花や葉を心に思う。花は群れていようが孤独に屹立していようが、そんなことどちらでもお構いなし風に身を任せて美しい。ましてや盛りを過ぎて枯れていく過程では周囲に逆らわず黙って朽ちていく。私が歳をとったから心惹かれるのではなく、すぐ目の前にあっても見ようとしない人には見えないのです。


 

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