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日本人移民の歴史は明治元年に自由意志でハワイへ渡航した人々が始まりとされ「ガンネンモノ」と呼ばれています。後、明治18年から国家の政策としてハワイ移住が始まり(官約移民)、定住した人たちが家族を呼び寄せたのを「呼び寄せ移民」と呼称しています。多くの人が砂糖きびプランテーションの労働者として入植しました。史実はホノルルにあるビショップミュージアムに詳しい。
約45年前に私が『蘭の舟』を撮影した頃は、ビショップミュージアムにも日本人移民を調べる専門部署は無く、ポリネシア文化研究の第一人者篠遠喜彦博士を訪ねて必要性を話し合ったりしました。
撮影を重ねるうちに私自身が移民の歴史よりも、被写体である移民一人一人の生き方や存在そのものに写真の対象を移したために人物ポートレートが多くなったのです。