二人展

鎌倉在住の彫刻家に、瀧本光國さんがいらっしゃいます。
10/17日から「GARELLY B」で瀧本さんと二人で展覧会をやります。

瀧本さんは1952年福岡県生まれですから、僕より少しだけ若い。5歳違いというのは世代的には同じ、と言っていいのかな。瀧本さんについての詳しい情報は、ホームページをご覧ください。

瀧本さんと知り合ったそもそものきっかけは、僕が銀座で個展をやった時、初めに奥様が見に来られて、それがご縁でご主人の瀧本さんを知りました。その後、送っていただいた作品集を拝見して興味を惹かれました。作品は「滝」でした。
樹木の肌や質感、木目を生かして滝を彫っていたのです。木を削ったり彫ったりして、流れ落ちる滝の様態を表現するというのは、ちょっと考えただけでも難しい。


僕はちょうどその頃、頻繁に熊本へ行っては滝を撮影していました。滝を撮影するといっても、滝のある風景ではなく、ものすごい力で落下する滝の水そのものに注目していたので、瀧本さんが作っている作品に共感するところがありました。不思議な力を感じさせる作品でした。

その後何度かお会いして、仕事場へもお邪魔する機会があり、瀧本さんの他の作品を見せていただいたのですが、その時にとても興味深い作品を目にしました。それは「雲」を彫った作品でした。誰もが見たことがある空にぽっかり浮かんだ雲を、木彫で表現していたのです。何とも不思議なモノでした。軽いような重いような、やわらかいような硬いような、今まであまり見たことがないものでした。それに、サイズがでかいのです。2mぐらいはあったでしょうか、しかも美しい。

「瀧本さん、これはいいですね。」と言ったら、本当にそう思いますか?と仰るので、「本当です。」と答えたら「では十文字さんの写真と二人展をやりませんか?」ということになったのです。
それは面白そうだ、と思ってすぐに話が決まりました。

僕は今までグループ展をやる機会も少なく、ましてや二人展、しかもお相手はでかい彫刻。
写真は薄っぺらい紙一枚。
よくよく考えたら、写真と彫刻の展覧会、どうなんだろう?これは大変かも、です。
しっかり作品を作らないとお相手の瀧本さんに失礼になったら大変です。それなのに、まだ何も考えていないのです。そろそろやらないと間に合わない。
このブログをきっかけにして、二人展に発表する写真を撮り始めます。


まだ二人展のタイトルも決めていないのですが、とにかくやります。

会期 10/17(水)〜29(月)
場所 鎌倉「GARELLY B

多分、二人が今までやってきた世界をそのままやるしかないと思いますが、同じ場に存在することによって、写真と彫刻が作り出す空間の新しいハーモニーが生まれるのか、今から楽しみです。
時間の都合つく方はぜひ見に来てください。

 

 

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