ここ数日
6/5日、午前中の飛行機で青森に移動。
県立美術館でロケハン。
6/6日は青森から京都へ移動。
夜はスタッフを案内して、以前行ったことがある「ショットバー」に、と思ったのですが、目的の店が見つかりませんでした。
先斗町を抜けたところにあったのですが。
どなたか京都で行きやすい手頃な店(BAR)を教えてください。
翌7日は、先日ロケハンして決めた鷹ヶ峯の「源光庵」で撮影。
「源光庵」は、桃山時代に石田三成の軍勢に攻められて自害した鳥居元忠一党の「血天井」で有名ですが、今回はもちろんそんな生臭い被写体ではなく、「円窓」です。
窓縁の黒うるしが光を反射してしまうので、まず黒幕で周囲を囲って余分な光を遮断することから始める。
伝統的な日本建築の室内に導かれるやわらかい光線は大好きです。
深い軒に遮られて、反射した光が、さらに障子にディフューズされて、なんとも弱々しくデリケートです。
そのままでは「円窓」から見える外の庭と、光のバランスがとれないので、工夫が必要です。
こんな時が、写真家になってよかったなあ、と思う瞬間ですね。
午前中で撮影が終了。
嵐山の「HANANA」で鯛茶漬けの昼食。
おいしかったです。
なにしろ、撮影スタッフの人数ですから、ある程度のキャパが必要です。
少人数を対象とした店なら、おいしいところはいっぱいあるのに、撮影での食事は店を何処にするか考えるのが大変です。
食事が終わって新幹線の時間まで少し間があるから、近くの「大河内山荘」へ案内しようと山荘の門前まで行ったら、入山料が1000円でした。う〜ん、ちょっと高くて断念。なにしろ人数が・・・。
あれだけの建物、庭を維持するのは大変でしょうが、まあ、それぞれむずかしいです。
せっかく京都へ行ったのだから、花背の「美山荘」にも行きたかったし、出来ることなら飛鳥まで足を伸ばして「キトラ古墳」を見たかったのですが、びっしりスケジュールが詰まってるので、すべて断念して帰路につく。
6/8日、午後は文芸春秋との打ち合わせ。
秋に刊行予定の本です。
ハンマー投げの室伏広治選手を撮った写真と文章で構成されますが、写真集というよりは、文春の部長さんいわく、アートとスポーツの、十文字さんと室伏さんとの「異種格闘技」の本にしたいとのこと。
それは大変です。
あの室伏選手と闘って勝てる人はいないでしょう。
なにしろ、オリンピック金メダリストですよ。
とりあえず、がっぷり四つに組めたら、もうそれだけで本望というものです。
おもしろい本が出来ると思います。
夜は別の仕事の打ち合わせ。
すべて終了してから、コーヒーの焙煎にとりかかる。
あれこれ多忙で時々フラフラしますが、
人生は面白いです。
先生、京都まで来られていたのですね。
突然、店の名前が出てきたのでドキリとしました。そのお気持ちだけでとてもうれしいです。
腰痛もなんとか大丈夫なのでしょうか。相変わらずの多忙ぶりのようですが、先生の人生は本当におもしろいのでしょうね。
ブログを拝見するだけでそう感じます。
いつも楽しみにしております。
またいつか、花脊へお運びくださいませね。
そうなんです。連絡も出来ずにバタバタと帰ることになりました。
この歳になって、やりたいことがたくさんありすぎる、というのは、はたして幸せなんだろうか、と思うことがあります。なんだか落ち着かない人生のような気がして。本当に楽しむというのは、ゆっくり味わいながらでしょう。でも、アイデアが次から次に浮かんできて、つい動いてしまいます。昔の人はうまいこと言いますね、貧乏性(ビンボウショー)というのは、僕みたいな人間だと思います。花背に行くのは特別な楽しみにとってあります。