Sweetener

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1985年、林原生物化学研究所より、低カロリー甘味料が発売されることになり、AD宮永磐夫、C中塚大輔、私の3人でキャンペーン広告を作ることになった。
低カロリーが必要とされる裏側に飽食の問題がある。
私にとってのアメリカは、人類の未来を展望するにはふさわしい被写体だと考えていたが、あまりに巨大化して取り付く島もない状態だった。そんな時に、飽食の切り口はビジュアルとしても最高の被写体に巡り会えると期待していた。
広告でどこまでメッセージ出来るのかわからなかったが、強い気持ちでチャレンジしてみたかった。

5年計画の内の1年目が経過したところで、広告は終了させられたが、撮影を繰り返す度に哀しみが残った。
今回プリントしてみたら36年間の時間経過が作用して、撮影した35mmネガフィルムの上部はカビに侵されていた。


 

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